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高校生視点で、親が子にやらないほうがいいと思うこと3

子供の姿や顔、個人情報をネットやメディアに載せること

インターネットを甘く見ている人が多すぎます……。場合によっては訴訟モンです……。子育ての様子や、子供の奇想天外な行動、入学式や誕生日などのおめでたい出来事をネットに上げる親がよくいます。アルバム要らずで便利だし、多くの人に同時に共有できるのは便利ですが、リスキーすぎます。やらないほうがいい理由が3個あるので順番に紹介します。

理由1:写真一枚から、その子の成長した姿や、住んでいる場所などが分かるため。

現代、AIを用いて、子供の写真から成長した顔を生成することができます(勿論逆に、大人の顔写真から子供時代の顔を生成することも可能!こわ!)。また同じくAIを使って、ディープフェイクの画像や動画を作ることができます。これらの精度は、年々指数関数的に高まっていて、またAIサービスも身近になっています。クオリティは高く無いですが、一般的な高校生の私でも、「赤ちゃんの写真一枚から、20歳くらいに成長した顔を生成して、その顔をボディビルダーの写真の体部分とコラージュする」くらいは出来ます。やらないけど。
勿論、顔にはモザイクやスタンプを貼っているから大丈夫だと考えている方は多いでしょう。しかし、スマホなどのGPS機能を搭載した機器で撮影された写真には、『exif情報』というのが含まれています。exif情報を確認すると、撮影日時や撮影場所がわかります。主要なSNSでは写真の位置情報は自動でわからないように加工されますが、全てのSNSがそうとは限りません。
exif情報が見られないなら大丈夫と思うかもしれませんが、背景や風景、投稿日時などから色々分析が出来ます。写っている店の看板、電柱の番号、マンホールの記載、影の位置、潮の満ち具合、瞳や鏡の反射、ポスターや期間限定の掲示、特徴的な建物など、挙げればキリがありません。特定しようとする人は、人力で風景写真と見比べたり、影の角度と時刻を計算しているのが殆どだと思いますが、これもそのうちAIがやると思います。
つまり、現代では写真1枚からさまざまなことが分かってしまうということです。

勝手に写真がAIに使われるのと、個人情報を探る人のイメージ

理由2:一般人の写真や個人情報を悪用する人がいるため。

子供の写真をネットにあげてしまうような人は知らないかもしれませんが、ネット上には、有名人でもない他人の個人情報を晒したり、誹謗中傷したり、それで遊ぶ人々がいます。それが許されてしまうプラットホームがありますし、そういう人々は「自ら個人情報をネットに上げたんだから、叩かれて当たり前」くらいのマインドでいます。一般人だろうが子供だろうが関係ないです。そうした人々のノリが加速すると、ネットミームになってさらに拡散されます。
また、金儲けに悪用されることもあります。サプリメントや美容用品などが顕著ですが、勝手に変なコメントと共にその商品やサービスの利用者ということにされるなどといったことがあります。

誹謗中傷と悪用の例

理由3:子供本人はネットに自分の個人情報を載せることを許諾していないため。

いくら子が未成年で、保護者が載せているとはいえ、子供の許可というものが必要です。赤ちゃんの様子や、入浴中の写真など、子供はokしたのですか?仮に子供が「載せてもいいよ」と言ったとしても、その子は本当にネットの怖さを理解していますか?公開範囲をわかっていますか?「(親戚にみせても)いいよ」は「全世界に公開していいよ」ではありません。少し成長して、他の人の炎上や誹謗中傷を見たら、殆どの子供が自分の個人情報をネットに上げるのは良くないと知るでしょう。そのときに、もうすでに君の顔はネットに上がっているよ、となったら…恐ろしいですね。

参考文献?

1.『A Message from Ella | Without Consent』
子供の写真をインターネットに上げることの危険性を訴えるドイツの携帯会社のcmです。ゴリラは中学生のときに見ました。調べれば日本語翻訳版や解説が出てきます。

https://youtu.be/F4WZ_k0vUDM?si=khVn-JMOydaZLfWi

2.『学校では教えてくれない大切なこと(12)ネットのルール 旺文社 編』
ゴリラは小学生のときにこれを読みました。個人情報の取り扱い以外にも、様々なネットトラブルを分かりやすく取り扱っています。


Ex

余談ですが、ゴリラが小学生の時に、小学生YouTuberというのが悪い意味で流行りました。家族に隠れて、自撮りで顔や部屋をさらけ出し、バズる(当時はそんな言葉なかった)為に住所や学校名を言った子もいました。その子たちの動画は拡散され、モノマネされ、中傷され、その子たちの発言は一時期ネットミームになって、mad動画も作られていました。今思えば、小学生の失敗を大人が寄ってたかってバカにしていた訳ですから、恐ろしいですね。

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