アメリカの大学スポーツで感じた衝撃
先日3/8~3/13に大学のアメリカの大学スポーツを観て学ぶ研修に参加して、生でアメリカの大学スポーツを体験してきました。今回はそこで感じたことを残しておこうと思います。
衝撃
まず、アメリカの大学スポーツを体験して思ったことは日本の大学スポーツの比にならない、アメリカの大学スポーツの環境面だったりソフトのサポートの充実さ、大学スポーツの価値の高さを感じました。
大学内には1万人収容のアリーナ、9000人収容のVIP席付きのアメリカンフットボール場、4000人収容の野球場、ソフトボール専用のスタジアム、温浴施設が収容されているリハビリ施設などなど。自分が日本で今までやっていた大学スポーツは何だったのかと考えさせられるほど衝撃的な環境の数々を目の当たりにしました。
そしてさらに衝撃だったのは試合観戦。1万人のアリーナがほぼ満席となり、緑(ハワイ大学のカラー)に染まった観客席で応援するハワイ市民たちがいました。正直、鳥肌が立ちました。しかし、ピッチに立っているのはプロ選手ではありません。同じ大学生。。。すごいなと思うとともに、日本の現状に切なく感じる自分もいました。
日本の大学スポーツの今後
では日本の大学スポーツで何ができるのか、自分なりに考えてみました。ポイントは大きく3つあると思います。
ロイヤリティの構築
ビジネス的な視点を入れること
エンターテインメント性のある試合を行うこと
1.ロイヤリティの構築
これは簡単に言えば、自分たちの組織に対して愛着を沸かせることです。分かりやすい例は甲子園や高校サッカー選手権などです。これらの大会では各都道府県を代表する学校が出場しますよね。そのため、出身の高校が出ていなくても、自分の県の出身だったら応援する人が多いと思います。それは出身の都道府県に対して私たちがロイヤリティを感じているからです。W杯に出場するときの日本代表なんかもその一例です。
ただし、大学スポーツで考えたときに、各県の代表という概念は存在しません。では、どうするか。それは自分たちの大学に在籍している大学生をターゲットにしてファンを獲得することです。各部活動でファンを獲得するのではなくて、大学の体育会系全体でスポーツをしていない大学生をファンにしていくアプローチが必要なのではないかと感じました。
また、地域に根付いていくことも必要不可欠です。中高では部活動の外部移行化も話題になっているからこそ、大学や部活動がそこに介入することで、地域における大学や部活動の価値を向上させていくことができるのではないかと考えます。
2.ビジネス的な視点を入れること
日本のスポーツ界においては
金稼ぎ=悪
といった考え方が強く根付いていると思います。
しかし、私は特に大学に多くの財源がない国立大学こそ、自分たちで活動するための資金を調達し、自走していく必要があるのではないかと感じています。
そして金稼ぎは決して悪い行為ではないと私は考えています。
重要なのは
・お金を払ってくれる人に対してどのような価値を提供するのか
・いただいたお金を何に使うのか
の二点だと考えています。
実際にハワイ大学では、ビールやハンバーガーなどを始めとする飲食物をスタジアム内やアリーナ内で販売していて、多くの人が購入していました。
また、メンバーシップ制度があり、それに加入した人にはグッズの提供やシーズンチケットの提供などをしているそうです。このように応援したい人に多様な支援方法を提供していると感じました。
また、得た収益は主に学生アスリートの奨学金や運営スタッフへの給与に使われており、より大学スポーツの環境が良くなるように使われていました。
3.エンターテインメント性のある試合を行うこと
大学の試合を見て感じたこととして、アメリカでは試合がスポーツを超えてエンターテイメントの領域であると感じました。特にタイムアウトやハーフタイムなどで試合が中断したタイミングに行われるイベントです。トイレに行く暇もないくらい次から次へとイベントが行われていました。試合が行われていない時間も含めて、コーディネートしていくことで観客の満足度や、試合内容以外での面白さは大きく変わるのではないかと感じました。
大前提、アメリカの大学スポーツはNCAAという各大学が参加する体育協会の元で日本よりもグッズ販売やスポンサー活動など、お金が動きやすいような制度が作られて、約100年間の歴史を持っています。だからこそ、日本の大学スポーツがこのような環境にたどり着くことは決して容易ではないことは確かです。しかし、そこに少しでも近づく一歩になれるように残りの大学生活二年間で挑戦し続けたいと思います。
最後までご覧していただきありがとうございました!
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