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ストレスと独り身とホテル暮らしとー ナインシーズン【第2回・静岡県土肥温泉《後編》】


 私の客室は5階。

 玄関ドアを開けるとリビングへつながる襖。その手前に古めかしい洗面所と風呂場。

 トイレもタンクの上から水が出てくる超旧型だし、冷蔵庫はまだ機能しているのが不思議なくらいの骨董品💧

 襖を開けると、畳敷きの感じの良い和室😃 エアコンと扇風機の二段構えに宿のおもてなしの心(?)が。

 使い勝手の良さそうな広縁。姿見の前に座布団……どこかの田舎の一軒家みたいな雰囲気。

 客室からの眺望……空が広くて気持ち良い⛅ 温泉地を囲む緑豊かな山々に、モッサリと植物が生えまくった川に、その先の雄大な駿河湾。小さなトンボも飛んでいて自然の大きさに感銘。

 さて、茶菓子でも食べて館内の散策に…………なんて不吉な名前の茶菓子。喰らってくれるわッ😆

 フロントエリアには歴史資料展示室。

 広めだが品揃えは貧弱だった土産物コーナー。

 全く人気が無くて寂しい卓球スペースとゲームコーナーも有り。

 土肥温泉は素晴らしい日没が観られることで有名らしいが、本日はずっと海がモヤっててダメな様子🤔

 それぞれの夕食が愉しめる通り。

 ハラヘッタ、ワタシ、ユウショク、マルカジリ。
 3階の個室料亭『菊』……完全個室での食事はとっても良い時間✨

 {食前酒} 土肥枇杷酒。まったりとした甘さが特徴的。

 {先付} チーズ豆腐。フワフワでチーズの風味が強い。

 {前菜} 色々と盛り合わせ。

 {酢の物} 夏野菜ともずくのゼリー寄せ。 {冷鉢} 冷やし担々風伊豆黒米うどん。このうどん、ランチで入った蕎麦屋でも扱ってた。

 {造り} 海まかせ駿河盛。鯛・鮪・紅富士サーモン等。時季の割には充分脂がのってて旨かった。

 {焼物} 牛ステーキ。

 {煮物} 金目鯛切身煮付・野菜の炊き合わせ。旨味を吸った大根が素晴らしい。

 {蒸し物} 桜海老庵茶碗蒸し

 {飯・止椀・香の物} わたり蟹の味噌汁。蟹の淡泊な出汁が出ていて美味しい。

 {デザート} 旬のフルーツとプリン。果汁タップリのメロンで満足。
 それにしても……フロントの案内の方や夕食の給仕の方が東南アジア系なのが今時の旅館っぽい👏

 『展望大浴場』という文字だけで漲ってくるよね😆

 ※ホテルのHPから写真を引用

 球状の物体から温泉が湧き出してる内湯。岩々しい露天風呂。残念なことに柵が高めに造られていて、眺望はあまり……。

 良い感じに夜の帳が降りてきて、土肥温泉郷の控え目な夜景が現れる。

 客室でゆったりとした時間を過ごし、早めの就寝へ。畳敷きの和室に布団を敷いて寝るのは嫌いじゃないが、スペースがそれなりにあるので、なんか無性に不安になる事がある……この気持ち、お分かりいただけるだろうか?
 おやすみ、土肥温泉。

 おはよう、土肥温泉。相変わらず海はモヤってたが、昨日よりはマシになってた。遠くの方に清水や焼津のある陸地が薄っすらと見えていた。

 私はいつも朝食の時間は一番早い時間帯を選ぶ。なるべく早めに体を再起動させたいので。
 朝食の内容は概ね良好。鯵の開きが白煙を出しながら焼けている。時季的に早いせいか、身に厚みが無くて脂の乗りは良くなかった。

 身支度を整えてチェックアウト。とてもコスパの良いホテルステイを愉しめて満足😊 伊豆半島には多くの温泉郷が点在しているが、ここ土肥温泉はあまり知名度が高くないせいか、私が泊まったホテルは明らかに宿泊者が少なかった。人混みを避けた伊豆旅行を御望みでしたら御薦めですな。

 帰りの路線バスを待ってたら、フェリー乗り場に土肥港と清水港を結ぶフェリーが停泊してたよ。
 さらばッ、土肥温泉!


 補足ー

 帰りの路線バスで……東南アジア系の集団旅行客が支払金額で運転手ともめる事案が発生💦 おかげで予定してた電車に乗れなかったよ🤢



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