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【読書記録】もっと幸せに働こう もたざる者に贈る新しい仕事術

こんにちは。
やることはたまっていて、仕事をしなければならない休日。
ちょっと現実逃避?してnoteを書いています。

今日はMBさん著の「もっと幸せに働こう もたざる者に贈る新しい仕事術」という本を読了したので、レビュー的なものを書いていきます。

MBさんについて

ご存知の方も多いかと思いますが、MBさんは、ファッションバイヤー、ファッションアドバイザーで、現在は億を超える会社の経営者の方です。4年くらい前にYouTubeを通して知りました。私は特にファッションに興味があるわけではないのですが、ビジネスや生き方、商品の紹介などいろいろなことを発信されているので辿り着いたのだと思います。そして、ほぼ同年代、同郷ということで、密かに親近感をもっていました。

この本について

この本のタイトルにある、「もたざる者」というのはまさにMBさんご本人のことだそうです。
月額500円の有料メルマガは1万2千人の読者がおり、月額5000円のオンラインサロンには600人ほどの会員が在籍。販売したアイテムは発売から数分でソールドアウト、会社の年商は億をゆうに超えている…というと、もともと才能を持っている特別な人、と思われる方が多いと思います。けれどMBさんはこのように謙遜します。

私は特別な才能に恵まれているわけでもなく、特別な技術やノウハウを持っているわけでもありません。職歴は「ショップスタッフ出身」でしかありませんし、学歴は並程度の偏差値でしかない地方の国立大学出身です。
バカではないのかもしれませんが賢いともいえないレベル、「凡人」であることに何一つ疑う余地はありません

もっと幸せに働こう もたざる者に贈る新しい仕事術

そんなMBさんがどのようにして成長し、発展していったのかが記されています。

本の構成

本の構成は、大きくわけて6章にわかれています。
STAGE1からSTAGE5、そして、NEXT STAGEと、段階的に書かれているので、ビジネス初心者の方にも頭に入ってきやすいと思います。

それぞれのタイトルは以下のとおりです。

STAGE 1 今の場所から動けない君たちへ
STAGE 2 固定観念から逃げ出そう
STAGE 3 ビジネスにおける目標とはなんなのか
STAGE 4 知っておくべきテクニックがある
STAGE 5 いかに正しく、いかに効率よくビジネスをするか
NEXT STAGE ビジネスとは幸せをつくるためのツールである

もっと幸せに働こう もたざる者に贈る新しい仕事術 目次

感想など


「もっと幸せに働こう」というタイトルだけみると、会社や場所にしばられずにブログやYouTubeなど好きなことで働こう、みたいな内容を想像していたのですが、本書ではもっともっと深い、ビジネスの本質や、ビジネスに対する考え方について書いてあります。すでに望んだ働き方をしている人にとっても、新たな気づきを得られる本だと思います。

MBさんはとても実直で誠実な方、そして情熱を持っている方だということもこの本からひしひしと伝わってきました。それは、ショップ店員時代、自分が勧めたいものではなく、在庫処分のために上司から指示された洋服を勧めたことで、お客さんは喜んでくれたにも関わらずレジで泣いてしまったというエピソードにも表れています。
そして、実際にとても真摯に自分と向き合い、本質をしっかりと捉え、考えつくし、そして戦略的に実行してきた行動力があるからこそ、今のMBさんがあるのだと感じました。それを、自分だからできた、と言ってしまえばそれまでかもしれません。でも、本書ではそれらを多くの人が落とし込めるようなことを書いてくれています。ご自身がもたざる者(本当にそうかどうかはおいておいて)だとおっしゃっているので、目線を下げて、私たち凡人でも理解できるようなこと、落とし込めることを書いてくれているので、自分にもできるのではないか、と思わせてくれるのです。

いくつか印象に残ったエピソードを。

他人と違う行動をした

多くのファッションビジネスは、おしゃれな人をターゲットにするかもしれません。でもMBさんは、「おしゃれではない人」をターゲットにしています。そして、顧客に恋するように、「おしゃれではない人」のことをひたすら考えたそうです。
MBさんが有料メルマガを始めた理由として、おしゃれな人は感覚で理解するから、写真や説明少な目の雑誌で十分だけれど、おしゃれではない人は文章を好むだろう、また感覚ではなく論理で理解するだろうと思ったからだと言います。また、これは本書ではなくYouTubeでおっしゃっていたのですが、子供のころから国語や文章は得意だったとのこと。その得意分野と好きなファッションを掛け合わせて唯一無二の存在になったのですね。当時は文章でファッションを語る人はほとんどいなかったでしょうし、ましてやメルマガ配信している人はいなかったのだと思います。このエピソードには、まず顧客を定義すること、顧客のことを考え抜くこと、好きと得意を掛け合わせて他人と違う行動をすることなど様々な学びがあると思います。

設定した未来から現在を組み立てる

よく、時間は過去から未来へ流れているのではない。未来から今に流れているのだという話も耳にします。認知心理学では、「未来の記憶」ともいうそうです。MBさんも、まず未来を設定したそうです。


「洋服の仕事をしながら年収1000万を超えるにはどうすればいいのだろう?」

洋服の仕事はショップスタッフでもなんでも叶えられる。でも、ショップスタッフでは1000万を超えることは難しい。そこでお金を稼ぐとは、多くの人に喜んでもらう状態だと気づき、洋服を使って多くの人を喜ばせる仕事とは?と考え、「多くの人が洋服で困っていることは何か?」を考えたそうです。そして先ほどの話にもつながってきますが、「ファッションが苦手だと思っている人をおしゃれにすれば解決するのではないか?と気づいたとのこと。望む未来から現在を作っていったのです。

確かに、今の延長線上に未来があると思うと、実現可能な範囲にとどまってしまいます。でも、MBさんは実際に、過去からは想像できないような未来を実際に創造しました。もちろん、そこから真剣に考え抜いたこと、そして実際の行動がセットになっているわけですが、自分も、本当に望む未来はなんなのか?今一度考えてみようと思ったのでした。

スピッツの曲にも

想像した以上に騒がしい未来が僕を待ってる♪

スピッツ 「チェリー」

とありますしね。

今日からの行動

MBさんは、「何もしないで1日1時間考える時間を作ること」を勧めています。
私も含め、多くの人が、ビジネス書を読んでも、それで終わりになってしまっているのではないかと思います。(それでも読むことには十分価値があると思いますが)
でも、1日1時間でいいので、何もしないで机にかじりついて考える時間をもつことが大切だと。
たとえば、一般的に、ビジネス書は多くの人が落とし込めるように抽象化して書いています。それを具体化して自分に落とし込むには、それぞれがしっかり向き合って考えなければなりません。

そこで、私もとりあえずできそうなこととして、1日1時間は難しくても、自分と向き合って将来についてしっかりと考える時間を作るようにしたいと思います。具体的には、「ずっとやりたかったことをやりなさい」という本の中で勧められている、「起きたら3ページ思ったことを書く」という方法がありますが、今日からちょっとやってみています。
3ページは書けなくても1ページでいいから思ったこと、考えたことを書きだしていきたいと思います。

他にもシェアしたいことがたくさんありますが、書ききれないのでぜひ本を読んでみてください。ビジネス書なのに本当に感動しました。

ちなみに、いつもは割とメルカリで本を売ってしまう方なのですが、こちらの印税は亡くなったお父さんが患われていたALSの協会にすべて寄付されるそうです。ずっと手元に置いておきたい本ということもあり、メルカリには出さないことにしました。ぜひ購入される際は新品を買っていただきたいな
ということも、最後にお伝えしておきますね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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