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親友は、居ない(エッセイ)

「私達、新友でしょ?」
よくドラマや漫画などで見たり聞いたりする台詞。正直言うと、私は無理…………と思ってしまう。

友達から親友にランクアップしてしまったら、今までの何かが些細な事をきっかけにバラッと壊れてしまいそうだし、動きにくくなりそうな気もする。それに、親友、という定義がイマイチ分からない。そんな深く考えず、自分が思ったらそれで良いんじゃない?なんて声が聞こえてきそうだが、私はそうは思えないのだ。新友という言葉は簡単に繰り返して使って、言葉そのものの価値を落としていい言葉ではない気がするのだ。

考えすぎ!
そう言われればそれまでだが、やっぱり私に親友と呼べる友達はいない。

友達はいる。けれど、親友とは違う。

………こんなふうに思うのは何故だろう?
上手く言葉にすることが出来ないが、親友という位置づけをしてしまうと、失ってしまう感覚がある。
友達以上の結びつきを親友という言葉には感じる私。そんな結びつきが強い分、切れてしまうときはブチッと大きくて重い音をたてそうだと思ってしまう。

こんな事を思う私は、変、なのだろうか?

重くて、つながりを強く感じる言葉だから簡単に乱用はしたくない。
だから私は親友という言葉を使わない。

何だか堂々巡りな感じがするが、この気持ちに共感してくる方はいるのだろうか?
それとも私だけなのだろうか?

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