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夏が来たから。(音楽エッセイ)
「おおきく振りかぶって見ようかな〜」
毎年、夏の高校野球の時期が近付いてくると、私はおおきく振りかぶってが1度は見返したくなる。
おおきく振りかぶってとは、ひぐちアサ先生の母校をモデルとしている高校野球の漫画作品で、野球の練習だけではない体の作り方や心の整え方など、沢山の事を物語を通して知ることが出来る作品だ。
この作品がアニメ化になり、その第2クールの主題歌を歌っていたのが『いきものがかり』さんで、曲名は『青春ライン』。
おおきく振りかぶってのアニメが見たくなってくるのと同じ様に、私は毎年夏になると『青春ライン』を聞きたくなるのだ。
私はこの歌の始まりの歌詞が好き。
きらきらひかる青春ラインを
僕らは今 走り出すよ
つなぐ思いを 夢の先まで
前奏はなく、この歌詞を歌うところから歌の物語は始まり、この歌詞を歌い終わった後のメロディーは、グラウンドに飛び出して行く選手の姿が浮かんで見えてくる様だ。(おおきく振りかぶってのOPの影響もあると思う)
専門的な音楽の知識や言葉は分からず、乏しくなってしまう私だが、青春ラインの音は弾けるようで、明るくて、それでも少し儚さが滲んでいる様だと、曲を聞いて、私は感じている。
広がる青空。
晴れ渡る空。
音合わせの吹奏楽部の音。
今か今かと試合開始を待ちわびる声。
何処か落ち着いているようで忙しない時間。
始まりの音。
開始の合図。
『青春ライン』は、そんな私の好きな季節を思い出させ、始まりを告げてくれる。
そんな、夏の定番曲だ。
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