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秋めいて…(エッセイ)

まだ暑さは続きそうなものの、夜と朝は過ごしやすくなってきた。
湿度も真夏の頃よりは落ち着き、過ごしやすくなってきた毎日の空気。
何処か、澄んでいるような空気。

日常を過ごす毎日。昨今では、段々と季節の変わり目が分からなくなってくるのでは?と言われる今。けれど、ちゃんと自然界は少しずつ移り変わってきている。そんな空気を感じる様になった。

ある晩のこと。この時はまだ夜とは言えない、夕方と夜の中間のような時間だったが、空に昇ってきた月が、とても綺麗に見えた。満月ではなく欠けていた月だけれど、モヤ1つない、綺麗な月だった。秋めいてきた季節に向かっているからこそ見える。綺麗な月。

あー、こんな時にお月見したいと思うんだろうなー。
私は自然とそう思った。でも、お団子は買ってこないと食べられないし、お酒も飲まない。けれど、缶のラベルの可愛いお酒を片手に部屋の窓を開けて、その柱にもたれながら月見酒。

実現する事はまだなさそうだけれど、そんな事を妄想する私。

秋から冬は段々と寒さが身にしみて来てあまり好きではないが、夏に比べ、空気が澄んでいる時にしか味わえないものがある。月を見ながら、そんな事を思う。

皆さんも、もし暇があり、晴れていたら月を見てみて下さい。
住んでいる場所にもよるかと思いますが、何時もより澄んで見えるかもしれませんね。

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