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山で自分を全開放してきた【うつ病・自分を取り戻す】

兵庫県の芦屋から六甲山に向かう登山道の一つに地獄谷と呼ばれるルートがある。「初心者が1人で行くと迷うので、経験者に連れていってもらいましょう」なんて書かれているネット記事もある少々厄介なルートだ。
といっても登山用GPSアプリがあるので、迷ったとしても自分がどこにいるかは把握でき、いずれ正解ルートを見つけ出せる。
むしろそういう所を一人で試行錯誤しながら冒険するのが楽しいタチなので行かないワケが無い。

谷なので沢がある。沢に沿って進むと高さ1~2m位の小さな滝がいくつも出てくる。それをなるべく濡れないように登っていく。

この沢筋を抜けると今度は剥き出しの岩山地帯に出る。いくつもある岩山を登っては絶景写真を撮って下りるを繰り返す。

4m位の壁だけど手足だけで登れる
ちょっと足がすくむ。若い頃は平気だったのに歳食うと高い所が怖くなった🤣


楽し過ぎて時間を大幅に食ってしまった。

これを過ぎると普通の山道になり今度は「奥高座の滝」を目指す。

奥高座の滝を見てからここへ戻ってキャッスルウォールに向かうつもりだったのだけど…
奥高座の滝

普通は「わぁキレイだね❤」で終わるのだけど、見上げると四段ほどの小さい滝が連なっているようだ。

さっきの地獄谷の経験から「登れんじゃね?」と思ってしまった。
正規のルートではない。でも登ってまっすぐ進めば予定のルートに合流する。というわけでGo!

一段目を登って二段目の前
三段目の前
四段目。濡れていて滑るので慎重に
五段目。色鮮やかなところは濡れているので左側を登る

手袋は濡れたけど無事に登ることができた。素直に嬉しいし、あまり人がやらないことをやった達成感もある。まさに冒険。
そうは言ってもヌルいので他に登った人もいるに違いないけど。
あと岩登りは頭を使う。どこに手足を置くかパズルみたいだ。頭を使って体を動かす。それが凄く楽しい。
スケートもそうだった。あっちは氷の上独特の物理法則との闘い。負けると綺麗に滑れないので陸とは違う体の使い方が必要だった。

このあとは正規ルートを歩いたのだけど、目の前のワクワクに釣られて滝を登ったせいで、キャッスルウォールに行きそびれた。
また今度にしようと思ったら下山ルートで出会うことができた。

これは登れん(笑)

調べたら25mくらいあるらしい。クライマーが金具を打ち込みながらロープで登るやつや。
今更クライマーになる気はない。あくまで専業主夫の日帰り登山。活動時間は朝夕の家事の合間と決めている。

それでもこの日は自然の中を自由気ままに遊べてとても楽しかった。やりたいと思ったことを躊躇せず思いっきりやった。自分の気持ちや感覚に素直に従った。
その分ヘトヘトに疲れたけど。体も疲れたけど、体験でインプットした情報量が多過ぎて脳が疲れた。

あとソロ登山は全部自分で判断や決断をしなければならない(地図やアプリのサポートはあるけど)
決断することは脳のリソースを凄く消費する。精神疾患者にはつらいところだ。だけど自分で考えて自分で決断することの繰り返しが、自分を取り戻すことに繋がるような気がする。

仕事での決断は非常にプレッシャーが掛かって、それこそ精神疾患の原因になったりするけど(実際なったけど😂)、あまり危険ではない場所で自然を楽しみながらであれば良い訓練になる。そんなことを感じてますます山登りが好きになった一日だった。

ではまた。



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