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リアルのインサイト創造体験型セミナーを久しぶりに開催してみて感じたこと

「インサイトの創り方」というテーマでワークショップ形式によるセミナーを先日実施しました。
コロナになってからオンライン上でのウェビナーは数多く実施してきましたが、会場にお越しいただき参加者と同じ空間でのセミナーは以前実施した時から3年以上経っているのかもしれません。
今回3時間のセミナーでしたが、ワークショップ形式で参加者同士が対話する時間が半分以上あったので、時間が経つのがとても早くアッという間に終わりました。

久しぶりに実施したリアルのセミナーだったので感じたことをとどめておきたいなと思いnoteにまとめた次第です。
一言でいうと「とてもよかった」ので今後も継続して実施していきたいなと思っています。
コロナによりオンラインのよさも理解しつつ、あらためてオフラインのよさも再認識でき、それぞれいい部分を感じることができるようになりましたね。使い分けていくことが必要になっていくのだろうと思います。

【よかったと実感したこと】


GOOD!

・異業種の交流が鮮度感がある
一方通行のセミナーではなくワークショップ体験型のセミナーというテーマの影響もありますが、参加者間で異業種の様々な人との出会いがあります。自社の慣習、業界の常識の枠を超えた話の内容は新鮮なインプットが得られることは間違いないかと思います。

これは必ずしも「リアルだからいい」というわけではないのですが、はじめましての人になるのでオンラインよりはリアルのほうが”うちとけやすさ”、”対話のしやすさ”はとてもあると思います。
なぜか?一言でいってしまえば同じ空間にいるからです。オンラインでは、画面上参加していても、各々他のことに意識が向いてしまう環境を許しているのです。
同じ環境にいることが同じ時間を過ごすための協調意識を醸成していることは間違いないでしょう。オンラインでもそれが体感として得ることができればそれでもいいのだとは思いますが、現状は難しそうです。

・参加者意識・主体性をもってのぞむことで満足感も高くなる
上記記載した内容と似ているのですが、参加者の満足感がオンラインとは異なると思います。ひとつは、わざわざ時間をかけて移動しているため、内容が有意義であってほしいとの期待は高いと思われます。その点で内容が大切ではありますが、その期待を超える内容であれば、同じ内容をオンラインで提供するより満足感は高くなると思います。その場で交流している参加者間で感想などの交換を経験することが「気軽にコミュニケーションできる」となり重要な要素なのだと思います。

・インサイト創造という人の内面を洞察する楽しさ
(内面を洞察することは自己を解放することにもつながる)

インサイトは創るものであることは別のnoteで説明していますが、要はクリエイティブな要素が多分に含まれるということです。ある人のインサイトを創るにはその人物を理解していくことが必要ではあるのですが、結局はその人ではないので洞察していかなければなりません。
洞察は自分の中にある知見をベースにあらたな情報(調査情報)から、仮説を導いていくことになります。つまりは、自分自身に内在する知見も解放しないとインサイトを創り上げることはできないのです。
その人に共感せよ!とよく言われますが、実は自分自身の中にあるものが関わっていることがわかると思います。
自分以外の人のインサイトでも自分自身を内観することが必要でもあるのです。それを調査情報などのインプットを通じて発散できる開放感が楽しさ、心地よさにもつながっているのだと思います。

※人のインサイトに自身に内在するものを混在させていいのか?
少し話がそれますが、自身を内観することは別の人のインサイトを創る上で行っていいのか?という疑問について考えを述べたいと思います。
ユーザー理解は共感(empathize)が重要です。しかし、ビジネス上でまったく同じ体験をしていることは滅多になくリサーチを通じながら極力理解していこうとしています。
心理学の視点では、集合的無意識という意識の種類があります。これは、全ての人に共通する潜在的な意識でありユングは元型と表現しています。意味合い的には本能と言い換えたほうがしっくりくるかもしれません。
マーケターとして著名な刀の森岡氏も本能を大事にしていると以前おっしゃっていましたが、まさに通ずる部分かなと思います。

インサイトを創る対象の人と自身に内在しているものにも共通している部分はあり、必ずしも自分の意識を封印する必要はありません。
インサイトで特に難しいと感じる点は、その対象となる人物の意識のみを扱って理解しようとしていることが考えられます。決してそうではなく、自分自身の感覚というものも信用することが重要です。その感覚を周囲の人との対話により研ぎ澄ましていくことが重要であり、工程として必要なことなのです。


リアルで感じられるメリット


終わりに)運営サイドとして

参加者が楽しみながらも真面目に取り組んでいる風景をみれる。
オンラインのウェビナーだとやはり視聴いただいている方を見ることができないため、無機質で味気ないものと感じてしまいますよね。やはり同じ空間で感じることができるライブ感は生身の人として求めてしまいます。
今回、直接参加者と対話したり、活き活きした人たちの姿をみるライブ感を実感できたことは実施してよかったと思える運営サイドの理由です。
すぐではないにせよ、仕事につながっていくことも期待できます。

オンライン化が進み効率化されている中で、オフラインの意義について自分の体験を踏まえ振り返りました。
なお、昨年からはセミナーではない企業案件のワークショップはほぼほぼリアルで開催を実施しており、同じ空間で時間を過ごす意義を強く感じています。

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