#9 学ぶとはRPGのようなものだ

学ぶことはRPGのようなものである。
これは私の思う「学びとは何ですか」という問いへの解答の1つである。

まず、RPGとは何かについて簡単に触れる。
RPGとは、ロールプレイングゲームの略である。
ウィキペディアによると、ロールプレイングゲームとは、参加者が各自に割り当てられたキャラクター(プレイヤーキャラクター)を操作し、一般にはお互いに協力しあい、架空の状況下にて与えられる試練(冒険、難題、探索、戦闘など)を乗り越えて目的の達成を目指すゲームである。と書かれている。
つまり、各々の役割に合わせて冒険し、ボスを倒すゲームである。

これが、学びとどう関係するのか。

まず、自分は物語の主人公である。
ゲームの中では、ある強敵を倒すのような、ゲームをクリアするための目的が示される。
その目的のために、レベルを上げたり、武器を揃えたりしながら、冒険を進めていく。
この過程はまさに学ぶことと似ている。

主人公(自分)に対して、志望校に合格するのような目的が示される。
今回は簡単のために算数や数学で例えるが、問題を解くことは戦闘でレベルを上げることと似ているし、公式は武器である。
一緒に旅をする仲間は、友達であり、先生であり、使っている参考書もそうかもしれない。
物語を進めると出てくるボスは模擬試験のようなものである。
そして、それに勝っていくと、ラスボスという名の志望校の試験本番が現れる。

人生をゲームに例えると学ぶことは楽しいと思えるようになるかもしれない。

ただし、一つだけ違うことがある。
人生はやり直しができないということだ。
やり直しができないからこそその選択は本当に正しいか確認するのがとても大切である。

RPGの敵キャラにはそれぞれ攻略方法がある。
ただ剣で攻撃すればいいわけではない。
剣で攻撃が通りにくい敵キャラには魔法を使ったり、強い敵には眠らせたり、色々な戦い方がある。
自分に必要なことは何かを常に考える必要がある。
レベルが足りない(練習が足りない)のか、武器が弱い(公式を覚えていない)のか、魔法を使える味方がいないから探す(勉強を教えてくれる友達を探す)のか。
そうしているうちにラスボスを倒せるようになっているはずだ。

そして、忘れがちなのが途中のボスの存在である。
自分が今どれくらいの強さなのかを見極めるのが、ボスという名の試験である。
試験をクリアしていくことでよりラスボスへの道がはっきり見えてくる。

これを繰り返していくことで、ゲームをクリアできるようになっていく。


このように、「学びはRPGのようなものである」といえる。
少しでも学びに対して肯定的に考えることができていたら幸いである。

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