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「パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂」展 in アーティゾン美術館

火曜日に、東京・八重洲のアーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)で開催中の「パリ・オペラ座―響き合う芸術の殿堂」展に行ってきた。
https://www.artizon.museum/exhibition/detail/545(美術館サイト)
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/opera/(公式サイト)
2022年11月5日(土)~ 2023年2月5日(日)
(休館日:月曜日(1月9日は開館)、12月28日~1月3日、1月10日)

TV番組情報:
アーティゾン美術館「パリ・オペラ座―響き合う芸術の殿堂」
BS朝日 12月11日[日] よる9:00-11:00

この展覧会は来年まで開催しているし、友人でも誘って優雅なランチとセットにでもしようかな、と思ったりもしたが、意外と日にちの選択肢がなさそうなので、早いとこ行ってしまおう!と決行。

チケットは当日でも十分、という感じだが、事前にネットで買うと安くなるし(一般当日2000円が1800円に)、指定時間の幅が1時間半もある(30分くらいしかないと、慌ててしまう)ので、12:00~13:30の間に入場の券を購入しておいた。もちろん1時間半で出ろっていうのではなく、何時間いてもOKだ。

やや寒いので、まずは八重洲地下街であったまる。


アーティゾン美術館の入り口。


今回の展覧会の概要は、サイトの説明がいいだろう。

パリ・オペラ座は、バレエやオペラの輝かしい殿堂としてよく知られた劇場です。ルイ14世によって1669年に設立されたパリ・オペラ座は、その歴史を通して台本作家や作曲家、美術家に、芸術的な進展や技術的な革新を可能にする表現を常に注文してきました。この展覧会では、パリ・オペラ座の歴史を17世紀から現在までたどりつつ、さまざまな芸術分野との関連性を示すことで、その魅力を「総合芸術」的な観点から浮き彫りにします。特に対象とする時期は、19世紀から20世紀初頭。これはロマンティック・バレエ、グランド・オペラ、バレエ・リュスの時代にあたります。フランス国立図書館をはじめとする国内外の約250点の作品により、芸術的、文化的、社会的な視野からパリ・オペラ座の多面的な魅力を紹介し、その歴史的な意味を明らかにします。パリ・オペラ座と諸芸術との多様なつながりをテーマとする、これまでにない新たな試みです。

展覧会サイトより

知識が無さすぎて、1度読んだだけではわからない。(笑)
ともかくも、250点は、すごい展示数だ。

パンフには「無料音声ガイド」とあって、スマホで聞けるみたいに書いてあったが、これは常設展示だけだろうなあ、と予想したらやっぱりそうだった。
入り口あたりに「写真撮影可、撮影不可のマークのないものだけ」のように書いてあったので、少し期待したが、実際にはほとんどの作品に「不可マーク」がついている。これなら「写真撮影不可、一部の作品は撮影できます」と書くべきじゃないだろうか。
気になるものだけ、作品リストに印をつけようと思ったら、作品リストは字が小さくて、やや暗い展示室内でチェックするのはほぼ不可能。

というわけで、ちゃんと作品紹介はできそうにないけど、展覧会全体としては、普通の美術展+オペラ座についての展覧会を味わえて、すごくたくさん見た!という気がして十分楽しんだ。

章構成は、序曲、第Ⅰ幕~第Ⅳ幕、エピローグの6ブロック。

序曲:ガルニエ宮の誕生

パリ9区の絢爛な建築は、19世紀後半パリの近代化の一環として計画され1875年に完成、設計者の名に由来しガルニエ宮(オペラ・ガルニエ)とも呼ばれます。ルイ14世によって1669年に設立された王立音楽アカデミーを前身とし、350年以上の間、台本作家や作曲家、美術家に、芸術的な進展や技術的な革新を可能にする表現を常に注文してきました。1989年にバスティーユ歌劇場(オペラ・バスティーユ)が完成し、現在二つの劇場でバレエ、オペラの古典から現代作品までを上演しています。

サイトより

第Ⅰ幕以降のサイトの説明はほとんどないに等しいが、実際の会場では逆に詳しすぎで、読むのも大変。
説明は撮影できたので、帰ってからメモを始めたけど、ものすごい量でまだ終わっていない。オペラ座の歴史についてすごく勉強になったので、それはまた別の機会に書くとして、章のタイトルだけ書いておこう。

第Ⅰ幕:17世紀と18世紀
(1)「偉大なる世紀」の仕掛けと夢幻劇
(2)音楽つきの「雅宴画」(フェート・ギャラント)
(3)新古典主義の美的変革
第 II 幕:19世紀[1]
(1)ル・ペルティエ劇場
(2)グランド・オペラ
(3)ロマンティック・バレエ
(4)装飾職人と衣装画家 *パリの観劇をめぐって
第 III 幕:19世紀[2]
(1)グランド・オペラの刷新
(2)ドガとオペラ座
(3)劇場を描く画家たち
(4)ヴァーグナーの美学 *作家とオペラ座 *ジャポニスムとオペラ座
第 IV 幕:20世紀と21世紀
(1)バレエ・リュス
(2)近代芸術とオペラ座
(3)画家・デザイナーと舞台美術
(4)演出家と振付師のオペラ *映画とミュージカル
エピローグ:オペラ・バスティーユ

作品の写真が全然ないのも、なので、撮影できた数少ない中から、気に入ったものをいくつか。


「ラ・シリフィード」を踊るマリー・タリオーニ


「あしなえの悪魔」より「カチュチャ」踊るファニー・エルスラー」


エドゥアール・マネ「オペラ座の仮面舞踏会」


藤田嗣治「オペラ座の夢」(「魅せられたる河」より)


素敵な油彩画もたくさんあったが、紹介できないのが残念だ。
250点も見た後に、さらに常設展もある。
以前見たことのある作品ばかりだから、あまり時間もかけなかったが、これだけでもかなり見ごたえがあるので、機会があればまた紹介しよう。

お土産売り場はあまり魅力的ではなかったので、散財せずに済んでほっ。

ついでながら、八重洲地下街で、前からどこにあるのだろうと思っていた、ヤン・ヨーステンの像もやっと見つけた。

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