「佐伯祐三―自画像としての風景」展 in 東京ステーションギャラリー
先日、東京駅構内にある東京ステーションギャラリーで開催中の「佐伯祐三―自画像としての風景」展に行ってきた。
4月2日(日)まで開催。
その後4月15日(土)~6月25日(日)に大阪中之島美術館に巡回する。
NOTEの記事にも影響を受けたが、少し前にTV「ぶらぶら美術館」で紹介されていて、絶対行こう!と思ったのだった。
同じように思った方が多かったのか?平日の昼間というのに、当日券売り場で10分ほど並ぶことになり、中もかなり混雑していた。
これはピカソやゴッホなみ。佐伯君出世したね~。
音声ガイドの貸し出しはなく、すべてスマホ(もしくはタブレット)にダウンロードして、自分のイヤホンで聞くシステムになっている。
おうちでも聞けるので、予習や復習に最適。
というわけで、先にダウンロードして前日に聞いておいた。
これは正解。会場でも聞いたが、それは参考程度で、作品を見ることに集中できる。
わずか30年の人生で多くの作品を残したということは、1作品をものすごいスピードで描いていったことになる。
人生が短いとわかっていたから無駄にしまいと思ったのだろうか。
ハードな仕事ぶりが、さらに命を縮めてしまったといえるかもしれない。
今回の展覧会では、代表作が100点余り。
プロローグ、1章~3章、エピローグと5つのブロックに分かれている。
プロローグ 自画像
最初に石膏でできたマスクがあり、いきなりデスマスク!?とびっくりするが、これは、ライフマスク。
学生だった23歳のころ、友人たちとアトリエで自分の顔をかたどったものだそうだ。これを見る限りはイケメンだったようだ。
主に学生の頃に多くの自画像を描いている。
何点か展示されているが、こちらはセザンヌの影響も感じられる。
第1章 大阪と東京
大阪の由緒ある寺院の次男として生まれた佐伯は、仲の良い兄の援助で画業に専念できる、恵まれた環境だったようだ。
最初のパリ滞在中、体の弱い祐三を心配した母の願いもあり、兄が連れ戻しに来る。
佐伯は、「日本へ留学する」という言葉を残し、無念の帰国。
それから1年半の一時帰国時代に、集中的に取り組んだ画題が「下落合風景」と「滞船」だった。
一番気に入ったのは<下落合の風景(テニス)>だが画像の貼り付けは無理そう。
◎親しい人々の肖像
1人娘への愛情あふれる作品だ。佐伯が亡くなる直前に6歳で亡くなってしまったと聞くと悲しいが。
◎静物
これは絵葉書を買ってきた。
この人形はとっても高く、1か月の生活費が飛んでしまって、借金をしたとかいうエピソードが。佐伯はどうもこういう買い物をしがちなのは、やっぱりおぼっちゃまだから?
第2章 パリ
1) パリ:自己の作風を模索して
<オーヴェールの教会>
ゴッホ終焉の地で描いたもの。
2) パリ:壁のパリ
このブロックでは1つ1つは何気ない風景が並んでいるのだけど、全体を眺めると、観光地ではない生活感のあるパリの存在を感じるような気がした。
3)パリ:緑のパリ
<リュクサンブール公園>
<レストラン(オテル・デュ・マルシェ)>
など。
第3章 ヴィリエ=シュル=モラン
エピローグ
今回この作品を見たくて行ったといっても過言ではない。
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