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「マリー・ローランサン―時代をうつす眼」展 in アーティゾン美術館

昨年の12月19日(火)に、友人と東京・丸の内のアーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)で開催中の「マリー・ローランサン―時代をうつす眼」展に行ってきた。

https://www.artizon.museum/exhibition_sp/laurencin/(特設サイト)

3月3日(日)まで。
休館日:月曜日(1月8日、2月12日は開館)、1月9日、2月13日

昨年の前半にも渋谷の文化村での「マリー・ローランサンとモード」展に行ったが、その時は、ココ・シャネルにも同じくらいスポットが当たっていた。


今回の展覧会のほうが、他のアーティストの作品が展示されていても、それは比較や関連を説明するためで、純粋にマリー・ローランサンに集中している感じでよりわかりやすかったと思う。

マリー・ローランサン(1883-1956)は、20世紀前半に活躍した女性画家です。キュビスムの画家として紹介されることも多くありますが、「前衛的な芸術運動」や「流派(イズム)」を中心に語る美術史の中にうまく収まらない存在です。
ローランサン自身は、自分に影響を与えた存在として、同時代の画家マティス、ドラン、ピカソ、ブラックの名前を挙げていますが、彼らの様式を模倣することなく、パステルカラーの独自の画風を生み出しました。
彼女は同時代の状況を見つつ、時代の要請を理解して、自らの方向性を模索しました。
本展では石橋財団コレクションや国内外の美術館から、ローランサンの作品約40点、挿絵本等の資料約25点に加えて、ローランサンと同時代に活躍した画家たちの作品約25点、合計約90点を展示します。ローランサンの画業を複数のテーマから紹介し、関連する他の画家たちの作品と比較しつつ、彼女の作品の魅力をご紹介します。

サイトより

全体は、7章(序章、1章~5章、終章)に分かれている。

序章 マリー・ローランサンと出会う
ここでは、自画像4枚の展示。

第1章   マリー・ローランサンとキュビスム

マリー・ローランサンの展覧会には何度か行っているものの、自分の中ではキュビスムとは全く結びついていなかった。
キュビスムもいろいろ変化していくが、その動向の中にローランサンもいて、少なからず影響を受けていたのだ。
その影響がみられるような作品も展示されていたが、それは残念ながら撮影不可だった。
もっとも、画像を探して紹介するほど好きな作品でもなかったが。

この章には、ピカソやブラックなどの作品も展示されていた。

第2章   マリー・ローランサンと文学

マリー・ローランサンは絵画作品としてだけでなく、本の挿絵も描いている。かわいらしい女性の絵は、挿絵としてピッタリ。

特に「椿姫」が12枚並んでいる部屋はもっともわくわくした。
写真も撮れたので全部のせてしまおう。

<椿姫(書籍)>


第3章   マリー・ローランサンと人物画

この章には、マリー・ローランサンの作品が8点、他の画家の作品が9点。
ローランサンの作品を中心に紹介する。

<二人の少女>


<女と犬>
<女優たち>
<手鏡を持つ女>
<シェシア帽をかぶった女>


<ポアレの服を着たモデルたち>by デュフイ


第4章   マリー・ローランサンと舞台芸術

舞台芸術にもかかわっていることは以前の展覧会で知ったが、バレエとの相性がよさそうな画風だと思った。

<バレエ・リュス公式プログラム>
<牝鹿と二人の女>


<田園の祭典>
<舞台装置>


第5章   マリー・ローランサンと静物画

静物画はあまり心を惹かれなかったな。
やはり女性が出てこないと。

終章 マリー・ローランサンと芸術

<プリンセス達>
<五人の奏者>
<三人の若い女>

詩人のアポリネールと長年パートナー関係だったことはよく知られているが、この作品にはアポリネールへのオマージュとして橋の絵が描きこまれているとか。
この作品は、今までに何度か見たことがあるが、橋なんて全然気づいていなかった!

さて、この展覧会は6Fで開催されているが、5Fには常設展があり、それも結構な分量だ。懐かしい作品もいろいろあったが、また見る機会もあるだろう、と写真は取らなかった。
4Fの催しはパス。
ミュージアムショップでは、図録も気になったけど、置き場所を考えると、やっぱりやめておこう、となって、絵葉書を何枚か。

館内にはおしゃれなレストランもあるが、お高そうなので、ランチとお茶は別の場所で。

見かけは魚っぽいけど、実は鶏肉


そうそう、ランチの前に少し時間があったので、丸の内オアゾに行ってみたら、こんな展示が。
アップするのが遅すぎて季節外れになっちゃったけど。


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