「スペインのイメージ 版画を通じて写し伝わるすがた」展 in 西洋美術館
先月、マティス展に行った後、時間に余裕があったので、西洋美術館で開催中の「スペインのイメージ 版画を通じて写し伝わるすがた」展にも寄ってみた。
9月3日(日)まで!(月曜日休館)
あまり宣伝されていないし、展示作品の多くは、上野の西洋美術館もしくは、国内の他の美術館所有の版画、ということで、地味なんだろうな~と予想。
確かに地味だし、マニアックな感じなので、誰にでもおすすめというわけではないが、スペインに興味があるとか、版画に興味があるとか、何か変わったものが見たいとか、何かしらの理由でツボにはまると、かなり貴重な展覧会でもある。
日にちが立ってしまったので、だいぶ記憶が怪しいけど、とにかく展覧会が終わらないうちにまとめておこう。
この説明だけでも、へぇ~と3回くらいつぶやきたくなった。
スペインは、アメリカ大陸などを「発見した」立場だと思っていたが、「発見された」のか!
スペインはずっと独立国だと思っていたけど、そうか、ナポレオンに侵略されたんだった。
誰もが知るスペインのイメージを広めたのは版画だった!
膨大な展示数、膨大な説明。
オーディオガイドの貸し出しはないが、会期中、サイトにアクセスすると説明が聞ける。
会場でもスマートホンとイヤホンがあれば、聞くことが出来る。https://www.nmwa.go.jp/qrcode/2023spain/index.html
会場の説明書きも結構新鮮だった。
といってもすぐ忘れるし(笑)、説明文を写真に撮って、後で文字に起こそうと思ったけど、面倒になり、というわけで、作品の紹介と関連した話にとどめておこう。
1.黄金世紀への照射:ドン・キホーテとベラスケス
1-ⅰ 「ドン・キホーテ」
ドン・キホーテは、昨年本を読んだので、どの場面なのかわかるものが多く、結構楽しめた。
1-ⅱ ベラスケス
以前、ベラスケスの作品自体を見ているものばかりなので、そのオマージュ的版画は、懐かしく鑑賞できた。
2.スペインの「発見」
大きな地図はありがたい。
2-ⅰ 旅行者の見たスペイン
2-ⅱ 人物タイプ
マネの作品は、前に見たような。
カラフルなポスターを見るのは楽しい。
今回の一番のお気に入り。
西洋美術館が、2022年に新たに収集したこの作品は、1964年にスペインの記念切手の図柄にもなっているとのこと。
2-ⅲ ゴヤの影響:ドラクロワ、マネ
3.闘牛、生と死の祭典
この辺りは見たことある作品が多かったか。
4.19世紀カタルーニャにおける革新
4-ⅰ フォルトゥーニ
初めて聞く名前だが、当時のスペインでは、かなり重要な画家だったらしい。
4-ⅱ バルセロナからパリへ:世紀末の光と影
5.ゴヤを超えて:スペイン20世紀美術の水脈を探る
5-ⅰ 「エスパーニャ・ネグラ」
エスパーニャ・ネグラとはなんぞや?という説明。
5-ⅱ 叫びと抵抗:20世紀スペインにおける政治と美術
20世紀のスペインといえば、内戦が影を落とす。
6.日本とスペイン:20世紀スペイン版画の受容
この章は、撮影不可。
ピカソやダリなどの作品もあったはずだけど、全然覚えてないな。
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