戦後の日本をぶらつく⑥(行司・天皇賜杯)
行司の装束
相撲の勝敗にしか関心がおありでない方には無縁なお話ですが、現在行司の着けている衣装は烏帽子鎧下直垂と言います。
明治四十三年六月の制定で、それ以前の行司の衣装は裃姿でした。
|天皇賜杯《てんのうしはい》
優勝者が千秋楽の賜杯拝戴式で「・・賜杯にその名を刻し・・」というのは厳密に申せば正しくありません。天皇より賜った杯を傷つける訳にはいかぬと、賜杯の木製の台に、銀製のネームプレートを貼り付けてあるのが実情のようです。
賜杯は昭和天皇が大正十四年の誕生日(四月二十九日)に下賜された金円で造ったもので、天皇杯と呼ばれたのは昭和二年からです。それまでは摂政宮杯でした。
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