公務員現役の時、実質時給いくらで働いていたのか今さら計算してみた
実際のところ、地方公務員としての俺の給料は時給いくらだったのか?
どのくらいで働かされていたのか??
高いのか安いのか??
50歳で早期退職を決めた、最後の年は年収が700万円超だったので、まあ計算を単純化するために700万円ジャスト、とするよ。
これはボーナスも含めた総額だ。
で、普通、時給計算なら年間の総労働時間で割るんでしょう?
当時も今も法定労働時間は7時間45分ですよ。
間に45分休憩があって。
しかしちょっと待った。
物事はそう単純ではないのです。皆さん、騙されちゃいけません。
実質労働時間以外もいろいろ時間がかかっているでしょう?
代表的なのは通勤時間ですね。
あと俺の場合、自動車通勤で渋滞が嫌だったんでエラい早めに出勤するんで。
だいたい始業時刻の30分くらい前に到着しちゃうの。
これも本来的に要らない時間ですよね。
たまにですがガチの超過勤務つまり残業もあったりして(俺は残業が大嫌いでした)。サービス残業も含めて俺の場合、平均して3時間ぐらいですかね?
それで休憩時間といいつつも、電話や来客があったりするので、厳密にいうと完全に休めるわけじゃないのよね。拘束されているのと同じです。
始業前と後、休憩時間でのサービス残業は5分10分は日常当たり前の世界です。
あと通勤する前の準備時間、着替えたり髭剃ったり、顔洗ったり、寝ぐせ直したり髪型整えたり弁当詰める時間。
帰ってきてからまた着替える時間。
これらもすべて、「労働するために発生した必要な時間」なんで、収入を得るために実質自分の人生から切り売りしたってことで、時給計算に入れるべきじゃないかと。
実際働いていないかもしんないけど、仕事自体やってなければ、これらの時間も消費されることはなかったはずだ。
そして労働のために経費を自腹で払っていることも忘れちゃいけない。
スーツ、ネクタイ、ネクタイピン、ワイシャツ、靴下、靴、カバン、折りたたみ傘、出勤簿用印鑑、スーツのクリーニング代、などですよ。
これらも本来的にあの仕事をしてなかったら発生しなかった経費だ。
昼食の弁当に詰める米とか冷凍総菜とか、たまに持っていくカップラーメンとかパンとかね。
これらを平均して差引しなければならない。
だってこの経費分、金もらってないんだからね。
この辺でちょっと、上記の情報を整理しよう。
法定労働時間 7:45
超過勤務 3:00
休憩時間 :45
通勤時間 1:30
始業前時間 :30
通勤準備時間 1:00
帰宅後着替等 :15
-----------------------
合計 14:45
面倒くさいので15時間とする。(超過勤務時間ってのは月によってブレが生じるし、厳密に考えるとサービス残業している場合もあるのでね)
年間の平均的な労働日数(平日)は計算できるサイトがあって、243日とかそれぐらいなので、これをそのまま採用する。
この15時間 × 243日 = で、 3645時間だ。
これが年間労働時間、というか労働のために投入した俺の実質時間だ。
ここから労働単価を出してみよう。
700万円 ÷ 3645時間 = 1920.43円 である。
全国平均最低賃金の2倍弱ぐらいだね。
皆さんはどう思いますか?
でも、これは名目上の収入単価です。
実際はここから所得税、住民税、社会保険料などを差し引くとどうなるだろう。
実のところ、実質手取りは550万円ほどだった。
実際に俺の口座に入る金額の合計だ。無論、ボーナスを入れての話よ。
これは毎年ずっと記録計算してきたので、間違いない数字だ。
先ほどの計算式に当てはめると、こうなる。
550万円 ÷ 3645時間 = 1508.91円
受け取り分の、実質の時給はこれぐらいである。
50歳の!
地方公務員の!!
実質の時給は1500円程度!!!!
パート・アルバイトの全国平均時給より、ちょっと高い!!
YES!!!
しかも、まだ先ほどの必要経費を除いてないですよー。
もう最終的に、いくらになるんでしょうか?
もう面倒くさいからこれ以上追究するのはやめますけど。
いかがでしょうか、これ高いですか、低いですか?
そしてこの時給のために自分の人生の半分以上の時間を定年まで捧げ続けるのって・・・
まあ働いたらお金貰えるというのは確かにありがたいかも知れないけど。
生きていくにはお金が必要。
でもその「生きる」って、イコール「働く」ってことで良いのかしら?
俺は納得いかなくて、退職しちゃったわけですけど・・・
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