![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105554149/rectangle_large_type_2_5dc111ba601131ca6b121bb8ba91449c.png?width=800)
Photo by
koukichi_t
涙
ただ、涙が出た。悔しくて、悲しくて、やるせなくて…。
私が泣いたら、君も泣き出して、一緒になって泣いた。
互いに称え合うように、慰め合うように、抱き合った。
君の腕の中は暖かくて、私を優しく包んでくれた。
だからこそ、余計に涙が出てきた。
私の目から流れる雫は、君の目から溢れる雫は、
止まることを知らないようだった。
君に涙の訳を尋ねたら、私が泣いているからだと言う。
その言葉を聞いた瞬間、また、涙が流れ出した。
君の優しさが眩しくて、君の優しさが嬉しくて、君の優しさが苦して…。
君は私に問う。
どうして泣いているのか、と。
私は答える。
君の代わりに泣いているんだよ、と。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?