2023年の新年の抱負の転載

以下、2023年1月4日にFBに書いた抱負

2023年の抱負

①幸福追求権を追求/行使し続ける
②自分の生き方を定めていく
③自分の痛みと向き合う

以下、思考の整理。

20代前半まで、「人生は苦行」だと思っていた。
25歳頃にようやく、憲法13条じゃないけど「自分にも幸福追求権ってあるんや!」と思い至るタイミングがあった。「苦しいモノ」としての人生から、「自分でも幸せを追求してもいいんだ…?」と思えたひとつのターニングポイントだったように思う。現にこれ以降、ネガティヴワードの三段活用である「だるいーめんどくさいー死にたい」の使用頻度が劇的に減った。

27歳頃にそこからさらに一歩踏み出して、「幸せになりたい」と漠然と思うようになった。「幸せ」って漠然としているし、現状自分が「幸せ」を感じる瞬間とかをちゃんと整理していく作業が必要なのかな、とは思っているけれども。

この「幸せになりたい」という漠然とした想いに基づいて、ぼくの中で「川田家」との関連性も非常に高いモノとして機能していた精神科通院を辞めるに至ったという実績がある。

宮沢賢治の言う「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という思想に共鳴する気分はありつつも、ぼくはやはり「自分自身を生きたい」。ぼくは利己的な人間だ。

ガンダムWのヒイロユイではないが、ぼくには「命なんて安いものだ。特に俺のは」という気分がある。「自分と同じような思いをする人がいない/経験をする次世代の子どもたちが出てこない社会は良い社会だ」と盲信している。自分と同じような思いをする人を無くすためなら、自分の命など惜しくないし、自分の考える「良い社会」の実現のためなら、自分など捨て石になってもいいと思っている節がある。

そんな自分の様子を見た友人の一人にこんなことを言われた。
「次世代の子どもたちのためにも幸せになってください」

完全に盲点だった。
自分の幸福追求の姿が同じような経験をする人に力を与えうるとか、そういう含意があると思うのだが、そんな視点や考え方はぼくには一切なかったのだ。

ただただ、遠回しに自己否定に徹していた。
ぼくは「自分のような存在」を消したくてしょうがなかった。

強烈な「自己否定」を抱えた人は、恐らく「幸せ」にはなれない。

今日の散歩中にこの「自己否定の正体」を掴めた気がした。

重松清の『青い鳥』に出てくる吃音の非常勤の国語教師である村松先生は、「問題を抱える中学生」と出会い、なんらかの形でかかわる。そして最後にその出会った生徒たちに「間に合ってよかった」と声をかける。

ぼくは…、ぼくの人生は誰かに「間に合ってよかった」と言われたい人生だったんだな~と今日になってやっと気づけた。

現状、ぼくの実感では「間に合わなかった」のだ。
ぼくの人生/自己物語は、「間に合わなかったモノ」として構築され/語られてきており、完成されている。だから、どこまで行っても自分自身は「本来あってはならない存在」として説明される。だから、未来の世代のために捨て石になってもいいし、自分の命なんか安い。

こんな自己物語を固持している間は、「幸せ」はない。

だから、自らの幸福追求権を追求/行使するのであれば、自己物語の改編/書き換えが必要な状況に差し掛かっているのだろうと理解した。それは生き方の変革であり、ぼくにとってはパラダイムシフトそのものである。

もう30歳になろうという人間なので、誰かに「間に合ってよかった」と言ってもらえることを期待するのは違うなと思った。

差し当たり、「間に合わなかった」という認識を変容させる手がかりを探すところから始めようかな~と思っています。

きっと自分のような人間が「幸せ」になるためには、自分自身の痛みと向き合う必要がある。だいたい「トラウマ」概念を自分自身を分析するパースペクティヴとして採用するようになったのもここ1年ほどのことなので…。いろんな原体験が自分の考え方や思考などの癖になり、繰り返し同じような経験をするパターンにハマり込むことにここ半年でかなり自覚的になれました。

30代に向けて、次第に社会的責任も増していくのかな~と思っています。そんな責任をきちんと担える人間になりたいと思っています。まだ自分がやりたいことやなりたい人物像はハッキリとはしていない部分もあって、揺れている節もあるのですが…。

けどそこはやっぱり、“楽しさ”や“わくわく感”が一番大事だし、基本的には「自分にとって一番大切な問い」を探究し続けたいと思っています。社会的義務感や責任感からなどではなく、自分のこころが惹き付けられる方向へと歩みを進めたいです。

自分は常々、痛い思いをしないとわからない/経験からしか学べない愚者だと自分自身を認識しているけれど、愚者なりに「心ある道」を歩みたいと思っています。

随分エモい文章になってしまったが、以上を30歳まで残り4ヶ月半となったぼくの今年の抱負としたい。

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