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比べるなら「昨日の自分」

生きづらさを抱えながら日々を過ごしているアダルトチルドレンは、とにかくどんなことでも「他人」を判断基準にしがちです。

何をするにも何を言うにも、相手からどう思われるか、嫌われないか、否定されないか、何とか褒めてもらえるように、どうにか認めてもらえるように…

或いは「あの人には出来るけど、私には出来ない」とか「あの人はきれいだけど、私はそうじゃないから」とか、他人と自分を比べて「出来ない自分」や「ダメな自分」を見つけて、それを自己否定の材料としてしまっていることもあります。。

自分のことは自分で決めているつもりだったり、アタマでは「私は私」と分かっているつもりなんですけど、このようにその判断基準は「他人」なため、自分が本当に言いたいことや伝えたいことではなく、相手が気に入るような、相手のご機嫌を取るようなことになりがちです。

そういう生き方ですから当然、人前では卑屈になってしまって消極的な言い回しや態度になってしまうことから、人間関係もうまく築けなくなってしまいます。

こんなことを繰り返しているわけですから、相手に自分の真意が伝わることなく、本当の自分が伝わらないため、また本当に自分が相手に「伝えたい自分」も分からないため、結果的に信頼関係を結ぶことが出来ません。

ですが当の本人はそこに気付いておらず、ひたすら同じことを繰り返してしまい、いつも人間関係で躓いてしまっています。

大切なことは「他人」と自分を比べるのではなく、「昨日の自分」と比べて、小さな成長をしっかりと感じていくことです。

生きてるだけでめっけもん、とは有名なお笑い芸人の言葉ですが、まさに私たちは日々を生きるのでも精一杯、という世の中を生きています。

いつ何が起こるか分からない、いつ命を失うかも知れない、そんな現実の中を生きています。

一日を生き延びただけでも、それはすごいことなんです。

それだけでも日々、私たちは生き延びるために様々なことを頑張っています。

学校に行くのがつらい、仕事に行くのがつらい、○○さんに会うのが怖いなど、さまざまなつらさと日々向き合い、それでも自分のココロを鼓舞しながら生きている人は多いはず。

日々の成長はとても小さくて、目に見えるような大きな成果は感じられませんけど、それは毎日を生きている、ということがその「成果」だと思ってください。

それは自分で肯定すべきことで、褒めるべきことで、成長なんです。

人間関係がいつもうまく行かない、毎日がつらいという方は、自分の言葉で自分の想いを伝えているかを、そして日々を頑張って生きている「自分」を振り返ってみてください。

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