見出し画像

なんで体調が先?

カウンセリングに来られるお客様の多くは精神的にはもちろんのこと、体調も芳しくない、と話されます。
体調は絶好調、という方はほとんどいません。
それはそうですよね。

私は初回のカウンセリングでは必ずその時の体調を確認します。
食欲はあるか、睡眠は取れているか、どこか痛いとか苦しいとかは無いかなど、その方の体調をまず訊きます。

ただ中には「私は精神的な問題についてカウンセリングを受けに来ている。体調なんかはどうでも良い」と言われる方がいます。
それもそうです。
私は医者ではありませんから体調を訊いたところで薬を出すわけでもなく、注射をすることもありません。

ではなんで体調から訊くのか?
それは「体調の方がコントロールしやすいから」です。

体調については日常生活の中での改善が可能で、例えば食生活とか運動とかなどで調子を取り戻すことは可能です。
睡眠が取れないとか胃が痛いとかいう事であれば、病院で治療を受けたり薬を処方してもらうことで改善出来ます。

そうしてまず体調を改善してもらうことで少しストレスが減れば、ココロに少し余裕が出来ます。
そのような状況を作ることで、精神的な問題と向き合う余裕が出来るわけです。

逆にココロの部分はそう簡単に改善が出来るわけではない、ということなんですね。

例えば睡眠というのは日々のカラダの疲れを取るという意味もありますけど、ココロを休めるという意味もあります。
その睡眠が取れないということはそれらのストレスが解消出来ず、それが溜まっていくことでさらに体調悪化してしまったり、精神的な不調に拍車がかかってしまいます。

そこで日々の生活の中で運動を取り入れてカラダを疲れさせることで食欲が出て来て、しっかりご飯が食べられたらお腹が一杯になって自然と眠くなる…となれたら理想的な訳です。

ただどうしても睡眠が取れないとなれば薬の力を借りることで、睡眠は取れるようになります。
ですが何で睡眠が取れなくなっているのかの原因を探っていくとそこには何らかココロの問題、間違った思い込みがあってそれは薬ではどうしようもなくて、じっくりとカウンセリングをしながら時間をかけて向き合い、少しづつ回復・改善していくことになります。

ならば先にコントロールしやすい体調を良くしていきましょう、というわけです。

ココロとカラダは表裏一体。
体調が良くなってくればそれに伴ってココロも少しづつ上向いていきます。
体調が悪くなっていくとココロもそっちに引っ張られてしまいます。

だからまず、体調を整えていくことをココロ掛けてもらいながらカウンセリングも受けてもらえたら、その効果は上がりやすくなります。


頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます