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「不安」は無いと困るモノ

カウンセリングに来られるお客様は「不安を無くしたいんです」「不安を取り除きたいんです」とよく言われます。

このようなお客様にいつもこうお伝えしています。

「不安って無いと困るモノなんですよ」

大抵のお客様はここで怪訝そうな表情を浮かべます。
それはそうですよね。

不安なんてない方が良いし、ずっと不安を抱えたままでいるのもつらい。
だから「不安」は無くしたい。
そう考えてカウンセリングに来たのに、「不安は必要なんです」と言われてしまったら、何だこいつはってなります。

「不安」って何でしょう?

不安とは今ではなくこれから先、将来的に「○○になったらいやだなぁ」「○○になったら困るなぁ」というモノです。
つまり「今そうなっている」訳ではなく、これから先に「そうなったらいやだな」ということです。

つまり「今」からその不安に対処することが可能で、準備やココロ構えが出来るんですね。
これは人が本能的に持っている危機察知能力が、将来の危険に対して準備をしておけよ、と指示を出していると考えてみましょう。

これを踏まえた上で、どこかの心理学者さんが調査した統計では「人が感じる不安の96%は現実になっていない」と結論付けていることも知っておいてください。

これは自分自身の経験に照らし合わせてみれば、その通りであるのは理解出来るはずです。

これは恐らく、不安を感じると共にその時何等か上記のような準備をしているため、とも考えられます。

つまり「不安」とは人が生きていく上で、より安全に生きるために必要なものと考えることが出来るんです。

このように不安を「前向きなモノ」として捉えることが出来れば、不安に苛まれる、ということは減っていくはずです。

ちなみに「漠然とした不安」と言われる方も多いんですけど、漠然としているということは何もはっきりとしていないということで、それは「不安で居ないと不安」という潜在意識の為せる業でもあるので、これはしっかりとカウンセリングを受けて頂いた方が良いと思います。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます