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「手伝ってもらう自分」を許す

生きづらさを抱えているアダルトチルドレンにとって「悩みが無い人」は羨ましく見えるモノです。
けど、本当にその人には「悩みが無い」んでしょうか?

答えは「No」です。

この世に生きる人で、悩みが無い人は存在しません。
みんな何かしら悩みがあるモノです。
そして人生最後の時を迎えるまで、悩みは存在します。

では何故、悩みが無いように見えるのか?
それはその人が悩みを解消・解決するスキルを身に付けているからです。

そのスキルとは「助けを求める」です。

自分では出来ない事を一人で何とかしようとして答えを求めているから、悩みがどんどん深くなる、これが「独りで悩みを抱える」ことです。

自分には出来ない、と分かっているにも関わらず、自分「だけ」で何とかしようとするから無理が生じて、結果的に出来なくて自己否定感を強めたりしているわけです。

悩みが無いように見える人は、自分が出来ない事「自分には出来ない」と自分でよく分かっています。
だから出来ない事は始めから、出来る人に任せる、教えてもらう、頼む、こういう事がすぐに出来るんです。
出来ない事を「恥ずかしい」なんて思っていないんですね。

そして、人によって出来ること・出来ない事には違いがあります。

私には出来ないけど、あの人は出来る、あの人には苦手なことだけど、私は得意。
得意・不得意をお互いに分け合うことで、うまく回るんです。

もし「私は何も出来ないから」と思っている人がいたとしたらその人は、自分は何も出来ない事を「知っている」んですから、なおさら教わったり手伝ってもらったりすることで、成長出来るんです。
「何も出来ない」は自己否定の言葉ではなく、これからの自分を信じる言葉として受け取るようにしてみれば、「出来ないから出来るようになりたい」という前向きな姿勢へと変わる言葉になります。

出来ない事があるというのは、それだけまだまだ「伸びしろ」があるということに他なりません。
人は死ぬまで成長出来る、という言葉の所以はそこにあるんだろうと考えています。

誰かに助けを求めることを恥ずかしがらず、ためらわず、これからの自分のためにその経験を活かす。

出来ない事は手伝ってもらったり任せたりして、代わりに自分が出来ることは自ら申し出て手伝う。
これが悩みを減らすコツです。

但し、自分が出来ることまで他人に頼るのは依存につながる可能性があるので、注意して下さい。

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