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上手な「並」の先生は最後の日まで授業を入れるようにしている

終了式がだんだん近づいてくると
よくあるのが担任以外の先生方がやっている授業を
担任の先生に返すことです。
理由は授業がある程度 スムーズに行ったので返したい
というのがあると思うのですが
上手な「並」の先生はこれをできるだけ避けようとします。
というのも 上手な「並」の先生は、いろんな立場での経験があるので
この時期のこのやり方のいいところも悪いところも知っています。
担任以外の先生の授業がなくなって子どもたちが
教室に帰ってくると、その分も担任の先生は
授業をしなければいけません。
それがこの時期じわじわと聞いてくるのです。
ですので 上手な「並」の先生はそうならないように
最後の最後まで授業をします 今日はそんなお話をします。

担任の先生が年度末の事務仕事ができる

上手な「並」の先生が授業を最後まで予定通りにする
一番の理由がこれです。
年末の事務仕事を担任の先生はかなりたくさん抱えておられます。
児童の要録であったり成績表であったり
6年生においては中学校への引き継ぎ などがあります。
担任外の先生が暇してるというつもりはないのですが
正直、担任の先生に比べると〆切がもう少し後のものもあるので
担任の先生がこの時期一番時間が欲しい状態の人だと思います。
そのため、できるだけ担任の先生が事務仕事ができる時間を
確保してあげるというのが大事になると思います。
もちろん担任外の先生もこの時期報告文書などがあると思うので
何でもかんでもやれというのは違いますが
ここで担任の先生を守ることは、子どもたちにとっても
満足度が高くなる可能性が高く
来年以降の学校にも生きてくると思います。
なので上手な「並」の先生は、最後まで授業を予定通りされます

復習の時間が取れる

担任の先生が授業を持っていると比較的授業変更がしやすく
また急遽復習などを生活時間に入れることは簡単です。
ところが担任以外の先生は時間が決まっており
それ以外のところに授業を入れてもらうのは
なかなか大変なことになります。
そこで問題になってくるのが覚えたことを
どの程度使えるようになったかという確認の時間です。
多くの先生は 担任の先生に「時間をください」と言って
入れてもらって対応したりもするんですが、なぜか成績をつける時期に
集中しがちです。本来であれば年度末のこのタイミングで
1つでも2つでも復習することは、来年の4月に受験予定の
標準学力調査のためにも意味があることだと思います。
そういう意味でうまく活用したいです。
また 意外に多いのが、間が空いたら子どもがやり方を忘れてしまうこと
そのために体育や音楽などの技術教科は定期的にやった方がいいので
最後まで予定通り授業をやった方がいいと思います。

春休みの宿題が確認しやすい

皆さんは春休みの宿題出しておられるでしょうか?
基本的には少なめだとは思いますが
宿題は出した方が良いかと思っています。
適当なことを少なめに出してもあまり効果がないと思うので
少数精鋭というか効果的なところを狙って課題を絞っていく
必要があると思うのですが、たぶん授業を最後までしないと
それができません。
授業を最後まで行い、子どもたちの現状の居場所を確認する
必要があると思います。
また子供たちに 文章だけで連絡したりワークシートだけで渡したり
するというのは時々誤解を招いたりしてねらっていた
効果が得られないことがあります。
そのため 春休み前に「春休みの過ごし方」というような話で
授業を入れることも可能なので、より充実した休みが来るように
この時期の授業は最後までやって子どもたちと
確認し合っておくのがよろしいかと思います。

本当にいい学校というのは誰もが無理なく働ける状態だと思います。
上手な「並」の先生は 自分が ワークライフタイムバランスが素晴らしく
取れてる分、いろんな 先生方の困ってることにも目が行くと思います。
またそこまで行ってないにしても「 何かないか?」と考えることで
おそらく 見えてなかったものが見えるようになってくると思います。
年度末だからこそ 全員が働きやすく
無理がなく終われるように声かけやっていきたいものですね 。
上手な「並」の先生に学ぶことは この辺にもあるかと思います。

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