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上手な「並」の先生はこの時期 振り返って 記録を残す。

上手な「並」の先生は6月に入ると
ある程度 学級が軌道に乗り出すと言います。
その理由は自分がやろうとしてることが
ある程度 浸透してきて 全員ではないけどだいたい
上位層が納得してくれてるし、中位槽も半分ぐらいはついてくる。
あとはちょっと苦手にしているグループたちが
その子たちを見てついてきてくれるのを待つという風に
言われます。
しかし どの上手な「並」の先生に聞いても
やっぱり 新学期からここまでは苦しくて
でもここまで一生懸命やらないで妥協してしまうと
後半 結局 伸び悩んでしまうため
やらなければいけないという風に思っておられます。

そんな大事な時期 なんですが 上手な波の先生は忘れないように
記録をこの時期にとっておられます。
そしてその記録から来年以降どのようにしたらいいか
というような力に変えていかれます。
今日はそんな話をしたいと思います。

何が苦しかったか を残すことで学校全体の取り組みを考える

上手な「並」の先生はこの時期何が苦しかったかというのを
分析して記録に残されます。
それは 逆に言えば 前年度の最後にそこまでやっておかないと
上手にスタートが切れない部分だからです。
自分自身の問題だけではなく学校全体の問題として捉えておけば
1年目の初任者の先生が持ってもベテランが持っても
同じように スタートが切れると思います。
そのために記録を丁寧に残されます。
今年自分がよく見させてもらってるクラスはどうやら
低学年ということもあって、自立心が若干足りてなかったようです。
皆さんご存知のように児童主体の授業を行うということは
児童が自分たちでやろうという気持ちが必要です。
また自分ごととして 授業の内容を考えていくことも必要です。
ところが、前年度おそらく、先生に聞いたら 丁寧に答えてくださるような
状況があったんだと思います、
そのために子どもたちは考える前に質問なんかあると
指示待ちで動かないということがあって
動きが活発にならずに困っておられるようです。
新学期になって改善してきたんですが
現在でもまだまだかかる部分もあり
ここは 改善点だという風に先日も話していました。
この辺がある程度スタートラインが想定されるところまで
持っていけるようになると学校としては強いと思います。
今年の後半もしそういうようなことを話し合う機会が
学校内であればきっと話題にして来年のために共通理解すると思います。

学校全体で取り組もうとしてたことが 効果的だったかどうかを確認する

学校というのは 前例踏襲型の計画を立てることがあります。
前例踏襲というと 悪いイメージが伴うのですが
私個人では 前例踏襲 も 悪くないと思っています。
昨年度の積み上げの上に そこからスタートできるのですから
むしろ しょっちゅう変わるよりも前年度頑張ってたことを
続けていこうという考え方はありだと思います。

しかしながら 前例踏襲型には弱点もあると思います。
それはもう 完成に近いところまで行っているのに
取り組むことで成長が それ以上見込めないようなことを
やってしまうケースがあるからです。
上手な「並」の先生はここまでに取り組んだところの
記録でうまくいかなかったことも残されますが
もう十分に完成していることについても残されます。
そしてそのことを報告され、学校全体で
来年はどうするかということも考えられます。
何を取り組むかというのも とても大事なことだと思います。

子ども達の生活の記録を残す

我々 教師というのは授業で子どもと繋がろうとするせいか
学力についてはよく記録を残すことがあるのですが
子どもたちの生活面についての記録は割と残してないことが多いです。
例えば 学校外の大会出て入賞なんかしたりすると
洋楽に残す必要が出てくるのですが
そのことをよく忘れてしまいます。
そのため この 6月にここまで 何があったかというのは
ある程度まとめるのが良いと思います。

また そろそろ 通知表の話が出てくると思います。
所見がなくなった学校も多いとのことですが
そろそろ 所見の材料を集めるために 4月 5月の係活動の様子
子どもたちの普段の生活の中での良いことなどを
記録しておくといいと思います。
1人1つは必ず見つけてあげて 所見の中に入れてあげると
お家の人も安心されると思うし 子どもたちも喜びます。
上手な「並」の先生はそんなことも考えておられます。

6月は忙しくなる前の最後のチャンス 。
そして 4月から取り組んできたことがある程度形になるという
なかなかない貴重なタイミングだと思います。
この時期に自分の取り組んできたこと
子どもの様子などを記録しておくことは
来年以降についてもプラスになると思うので是非お勧めしたいと思います。

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