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低学年の最初の指導について質問されたので答えてみた

先日 若い先生「2年生 きついっす。」っていう感じで
相談を受けました。
この先生は結構長いこと 講師をされてから採用になって
高学年 を主に担当されてたのですが
今年2度目だそうですが、久しぶりの 2年生を持って
なかなかうまくいかず くたびれておられるようです。
ただこの先生のいいところは 子どものことが大好きだし
放っておくことができないぐらい面倒見のいい先生で
ずば抜けで何か特技を持ってたりするわけではないのですが
一生懸命な先生です。
私はこんな先生が大好きです。 そんな先生に
上手な「並」の先生の話をしてたのでここでも共有したいと思います。

まずは興味持ちそうなことを並べてみる

 2年生の子ども達というのは全員ではないにしても
大部分の子がまだ ルールを守るというよりは
自分の興味があることの方を優先してしまうと思います。
そのため学級のルールを最初から入れようとするのではなく
子どもたちが 興味持ちそうなことを並べます。
例えば 音読がそんなに好きじゃないようだったら
先生が呼んで 聞かせたり
歌を歌うのが好きでなさそうだったら、
先に鍵盤ハーモニカをしたり
算数の時間で発表が苦手そうだったら紙に書いて提出させたり
というような些細なことです。
どんな方法でもいいと思いますが、まずは子どもたちが喜びそうなことを
並べて学級の中で子ども達がどんどん動くような状態に
するのをしたらいいと思います。
そのねらいは、とにかく子どもたちが一つでも2つでも活動するように
習慣づけること。
そしてもう一つ大きいものが、その中で子どもたちが
「先生は僕たちのために楽しいことを用意してくれている。」という風に
思うようにすることです。
返報性の法則というものがビジネスの世界では言われるそうですが
例えば 試食で先に食べてしまうと、そんなに欲しくなくても
ついつい買ってしまうというような現象があるそうです。
教師の仕事もこれと一緒で、子どもたちがやりたいことを
先にどんどんやらせておくと、ある日
教師が「これをしなければいけない。」っていうことを
子ども達も付き合ってくれると思います。
最初から教師の思い通りに動かそうと思うのではなく
まず 子どもたちが動き出すこと。
それと子どもたちに先に貸しを作り信頼関係をを作ることが
低学年を動かすコツだと思います。

 バラバラに動かす場面と全員一斉に動かす場面を決める

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