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入学式の指導について質問されたので答えてみた


ある若い先生にこんな質問をされました 。
「先生始業式で出会っておよそ24時間後には入学式を迎えるんですが
 落ち着いてるクラスはほっといてもできると思うんです。
 でも私が持つクラスは 前任の先生が苦労されてたクラス。
 おそらく入学式までに何か指導しないと入学式で落ち着いて
 参加できないのではないかと思います。
 子どもたちにどんなことを話したらいいですか?」
なるほどよくある悩みだなあと、相談してました。
そこで その先生と一緒に考えたことを、ここで共有したいと思います

そもそも どうなって欲しいのかを伝える

入学式に参加するということの意味は、
子どもはみんな一緒な気持ちになってるでしょうか?
実際 子どもに聞いてみると1年生を迎えるようにしたいとか
みんなでいい雰囲気にするようにしたいとか
大きな声で歌を歌いたいなど言うような話をみんながします。
これでは求める姿がバラバラで、ある場面では頑張れるけど
みんなで同じように過ごすという風になりません。
そこで入学式に臨む テーマを 学級で確認するのがいいのかなと思います。
それもできるだけ形ではなくて心構え、そして結果的に
どのような姿が求められているのかというところまで
やったがいいと思います。

周りから求められている姿を確認する

意外に自分たちで頑張っていると思っていても
周りの人はそう思ってないというようなことはよくあります。
ところが子ども達はまだ メタ認知 が十分にできていないので
この辺にもできている できていないの ギャップがあるように思います。
そこで一度 姿勢だとか 立ったり座ったりだとか
声を出してみたりだとかをしてみるといいと思います。
この時 できてないことを指摘すると急にやる気がなくなってしまうので
できていることを褒め そちらに近づけてく方がよいかと思います。
またもし必要なら上手な子を日本にしてみんなで確認したり
ビデオ や 動画にしてみんなで確認してみるのもいいと思います。
とにかく 客観的に自分の姿を見るという時間を作るといいと思います。

子供達に期待していることを伝える

どんなに 形や心構えを伝えたとしても
実際に行うのは子どもたちです。
ですから、縛り付けるような指導はあまり良くないと思います。
むしろ今後の学級経営のためにも すごく頑張っている子どもたちに
期待してるような声かけをするのがいいと思います。
またどんどん良くなっていくと思うので
否定するのではなくってさらにこうすると良くなるよ。
というような言い方をして
子どもたちに期待しているのでもっと工夫してください
というような流れを作る。
そして本番のギリギリまで大丈夫だと思うけど
お任せしてもいいかなというような
子どもの心をくすぐるような言い方がいいと思います。

近年 子供たちが卒業式にも参加してないような状況の中
大きくなってきた実態があります。
そこを踏まえると 形だけ伝えるのではなく
心構えの部分や周りから求められてる部分について
一度 共有するといいと思います。
共有しただけではうまく動けない子もいるので
そこで メタ認知のことをするのですが
基本的にはやっぱり子供に任せないと本番までに
教師 手動で行うのは無理だと思います。
そうなるとできるだけたくさんのことを打ち合わせして
あとは子供たちが現場合わせするような流れを作る
そういう環境を作るのが 教師の仕事なのかもしれません。
若い先生とそんな話をしたら何やらその先生
やりたいことが見つかったようです。
子供も教師もみんながここを頑張りたいということを思って
望むことが まずは 第一歩 なのかもしれません。

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