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上手な「並」の先生は今必要なことに絞って勉強している


上手な「並」の先生はたくさんのことを知っておられるのですが
現在進行形の勉強については幅があまり広くないように思います。
そのことを不思議に思った時期が私はあり、ずいぶん前に
ある先生に相談したことがあります。
その時上手な「並」の先生はこの辺も目的をもってやっておられました。
今日はそんなお話を紹介しようと思います。

勉強会を掛け持ちするすると どれがいいかわからない

小学校の教員はたくさんの教科を担当するせいで
よく研究会に行くことがあります。
上手な「並」の先生は 国語なら 国語。算数なら 算数と決めて
毎回参加されるのですが、
若い人はまずは覚えなきゃいけないというので
たくさんの種類の教科に行ったりします。
ですがかつて私もそのようなことをしてた時に、
上手な「並」の先生に言われたのが
「どの人の話も正しい。 そしてどの人の話も結果が出るような
 道筋がついてるはず。 ただし もしそれぞれが違うことを言った時に
 君はどれが正しいっていう風に判断ができるかな?」

これを聞いた時に判断できないなと思うとともに
どの道どれかを選ばなければいけないようになるんだな
ということに気がつきました。
たくさんやる方が全て勉強したような気持ちになるんですが
結局身についてないのかもしれません。
上手な「並」の先生はこの辺もあって
1つのことを勉強されているんだと思います。

キャパシティを超えてしまう

日々の授業を毎時間やってそれから研究会に行ってというだけでも
なかなか難しいのに、2個も3個も 掛け持ちをすると
学級にいない日がかなりたくさんになってしまうようになります。
そうすると子どもたちが 退屈したり寂しくなったりして
落ち着かなくなると思います。
次に そんな子どもたちを満足させようとたくさんのことを準備したり
用意したりしてるうちに時間が過ぎて
先生 自身も大変になると思います。
また 本来 研究したこと というのは 即効性があるものではないので
すぐに使いこなせるとは限りません。
そうなると目の前の子供たち の時間をもらって勉強してるのに
目の前の子どもには返せず 来年以降の子たちにわたすような形にも
なりかねません。
そうすると たくさんやることで自分のキャパシティを超えてしまい
みんなに 結局 迷惑かけるという状況がやってくるようです。
この辺を避ける意味でも、上手な「並」の先生は
1つに絞っておられるのだと思います。

時代の変化が早くなりすぎて学んだこと が使える日までに社会の状況がそのままだとは限らない

昔なら20年かかって変化したことが 今は様々な機械の登場によって
1年もあれば大きく変わってしまうような状況になりました。
また機械や道具が変わると今までやっていたことが
衰退してしまい 新しい方法で覚え直すということもおこっています。
そうすると目の前のことではなく いつか使えるだろうという風な
勉強の仕方をしていることは 結局使わないままに終わってしまうことも
多くなってきてるように思います。
どんどん新しいことを使っていくためにも
今目の前に迫っている やらなければいけないことについて
勉強するのが良いのではないでしょうか?
上手な「並」の先生はその辺も考えていると思います。

上手な「並」の先生に限らず、どの先生も 今それぞれ 難しい場面を
任されていると思います。
そこを抑えつつ さらに勉強したいという気持ちも
大変素晴らしいことだと思うのですが
今必要なことをしっかりと向き合ってそれに対策できるような形で
研究ができるとさらに上手なものになるのかなと。
また そっちの方が レスポンスが早いので
改善点が見つかるのではないかなと思います。
上手な並の先生は 深くは語られませんが
おそらく感覚的にこの辺のことを分かって自分に得意なことや
しなければいけないことに絞って勉強されてると思います。
我々も見習えることはあると思うのでしっかり
見習ってやっていけるといいなと思います。

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