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子供同士に任せることで、上手な「並」の先生は体力を温存する。

私は今、40代なのですが40代の我々が小学生の頃受けてた授業は
先生が前で黒板を使って説明し、我々はそれを聞いて練習したり
質問したりして学習を深めました。
しかし、今はその流れでやっている学校はほとんど無いです。
学習指導要領 や法律の改正で子どもたちの方に
学習の主体があるという風になったので昔の授業では通用しないのです。
そこで今回はその辺に注目して、より効率的に子どもたちが
授業で力をつけるにはどうしたらいいかを記録したいと思います。

「教師の話は最初と最後でするだけ」
「あとの時間は子どもたちにまかして黙っておく」

キーワードは上に書いた2点。教師が話す時間が長いと
必然的に説明を受けて学ぶ形になるので
なるべく子どもに時間を渡さなければいけません。
とはいえ、丸投げでは授業ではなく自習なので
まず、授業の最初にしなければいけないのは
どんな風に授業を進めるのかということを共通認識します。
よく間違うのですが、問題を提示するだけでは不十分で
この問題を解決するために、個人で考えた後グループで相談するなど
どのような手順で進んでいくかというようなことを確認しておく必要が
最初の時間ではあります。
また今回問題解くことで何がわかるようになるかという
「めあて」の部分を確認しとけなければいけません。
教師が最初に力を入れて子どもたちに話しするのは
この部分だけです。それもできるだけ速やかに行います。

最後の時間は、子どもたちが学習し答えが出た後に
それがその答えから一般化して「まとめ」をする時間です。
子ども達みんなの言葉でまとめられるように、
教師が子ども達を司会進行しながら、教師の欲しい答えに
到達するように導く場面です。
要は問題だけで解いたり 答えを探したりというところから
一般的に活用できるところに気づかせるために教師の力が必要なのです。

 これ以外のところは 全て 子どもに任せてしまっても大丈夫。
子供達が まずは自分で意見を出し、その後 友達同士で
答えを確認し合うような状況を作れば
教師は昔の教師のように 全て説明する必要がなくなり
体力が温存できます。
ただし 説明をしなくなった代わりに教師は子どもたちが
どの程度 理解していているかを、子どもたちが活動してる間に
見ておく必要はあります 。
そして必要なら子供同士で相談している時に助言をしたり
状況を見て本当に理解しているかを確認したりする必要があります。
簡単にいうと教える側から、確認して回る側になるわけです。

こうやって授業を進めていくことは、
教師の体力を減らさないようにするだけでなく
児童のリソースを最大限利用することができ、子ども達の長所を生かす
ことにもつながります。
また、何を困っているのかが一斉指導よりも把握しやすいので
個人にあった手立てが考えやすいというメリットもあります。
また今までだと「教師の指導力」という名のもとに
ともするとやや強引でも成果が出るように
教え込んでいた部分があったのですが
それが減り、子どもたち自身でさらに学びを深める素地がつくと思います。
また、これであれば経験年数による指導力の差が出にくいので
若い人ほどやって欲しい授業スタイルです。

自分のためのようで実は周りを生かすスタイルを
ぜひ一度チャレンジしてみてください。



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