上手な「並」の先生は 比較することで子供たちの理解を深める。
こんばんは。9月に入ってなぜか 昔お世話になった人とたくさん出会っている私です。
それも 5年ぶりとか10年ぶりとかに出会う方も多く いよいよ そんな時期になったんだなあと感慨深く思っています。
さて そんな折り 今から10年以上前 広島の付属高校に研修に出かけたことがあります。
その時 低学年の説明文の授業を見せてもらったんですがその時に 比較することでさらに子供たちの理解が深まるっていう話を聞いてきました。
しばらくそれを 影響を受けて自分のクラスではやってましたが なかなか学校全体としては 浸透しないものでちょっと忘れかけてたんですが今日出会った先生に昔のことを思い出させてもらって 改めて大事だなと思った次第です 今回はそのことをまとめたいと思います。
説明文では もしそうでなかったらという比較を子供にさせる。
例えば2年生を担任してる先生と今日話したんですが もう間もなくすると ビーバーの大工事という昔から今まで残っている超有名な説明文に差し掛かるそうです。
今年から 教科書が新しくなったので もしかしたら 少々 違ってるかもしれませんが、この単元では 簡単に言うと ビーバーはどうやってダムを作ったり 巣を作ったりするのかを確認することや それを行うための体の特徴は何なのかというのを読み取ることが主題になります。
ただ読み取るだけでも非常に意味があると思うのですが比較することで子供達がさらに考えを広げるようになります。
例えば ビーバーが上手に泳ぐにはしっぽの部分が ポイントになるのですが、もし 尻尾がなかったらどうなるだろうかという風に聞いたりします。
すると おそらく 勘のいい子は尻尾のおかげで火事が取れる とか 泳ぎが上手になるって言うところをやり直して 方向転換ができなくなるとか 泳ぐのが苦手になるとかっていうようなことを言うと思います。
苦手な子もしっぽがあると何がいいの っていうような話をすると おそらく 尻尾がないとこういう風に困るというようなことを考え出すと思います。
これを個人個人でやるのもいいんですがその後みんなで話し合うことで情報を共有してより はっきりと比較するようにすると子供の考えがさらに深まっていくと思います。これもおすすめです。
音楽の楽譜をシンプルにして比較してみる。
これは最近研修で教えてもらったのですが、歌の歌い方に感情が入らない ケースって結構ありまして それをさらに 歌い込ませたいとか思いを込めて歌わせたい」っていうような時に一度 楽譜をシンプルに 四分音符だけに戻して歌わせるとあっさりしてそれはそれでいいんですが子供達は感情的にやっぱり楽譜にあるような付点四分音符や8分音符の混ざった 楽譜がいいという風に判断するようです。
そうするとどういいのか?それがないと何が物足りないのか っていうところから話が始まり 実際に表現したりとかすると子供の考えが深まっていくようです。
例えば 「ふるさと」では「 うさぎ おいし」のおいしは本当は付点四分音符なのですが、四分音符に戻すと比較できます。
先日 うちの上手な 並みの先生がそれされて子供たちがみるみる 変わっていくのを見て、やっぱり ただ 歌わせるだけではなくって きっかけを作るのって大事だなあと感じた次第です。
他にも 比較することって色々できると思います。
例えば 算数の世界ではいろいろな式で求めることができるものの比較してもいいと思いますし、
社会科でももしそれがなかったらという感じで 比較するのが可能になると思います。
確かに一方通行で読み取り だとか理解するのっては大事だと思いますが それだけだと考えが広がらず もったいないような気もします。
ただ 比べるだけで考えが広がるので 是非このエッセンスを 授業の中に入れてみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?