見出し画像

【詩】煙草

薄い汚れを肺にはりつけて
不良品のふりをしていた
くらくらすると安心した
陽の光が
眩しすぎて辛かったし
何かが崩れていくなか
いつも手探りしていた
この毎日が
幸福なんだと言い聞かせて
さまよい歩く
ゆらゆらと行き
しくしくと泣き
とぼとぼと行く
空洞を埋める憧れだけは
大切にして

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?