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【詩】雨

心のどこかで
心待ちに待った
雨の雫に肩を濡らして
行くあてのない火照りを冷ましている
本当は
叶わないと
本当は知っていたのに
夢のなかに過ごしていた
眼先に浮かび上がる情景を
抱きしめる
貴方とわたし
映ってくるのは
幻影
貴方もわたしも
伝えられない
忘れられないということを
もう一つ
好きだということを

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