本の読み方は年齢を重ねると変わる?


久々に、湯本香樹実さんの「夜の木の下つで」を読んだ。

読んだというか、今回が2回目で何だか見覚えある描写だな!と思ったら、遠い昔に読んでいたのを忘れていただけだった。

歳だけは取りたくない。

だけど、新たな視点や今の自分の置かれた状況から、作品の描写に着目する部分が違い、ひとつの作品から幾通りも読めると分かった。

酷いたとえを言えば、精神状態が悪い時は、悪いシーンが頭によく入ってきて、混乱しそうになる、などだ。

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今回はどうだったか?というと、人間は意地…意固地で生きているのだなぁと読めた。

「意地」なんて作家に失礼な

人間同士の壁と言っていいかもしれない。
それを垣根にして、時に覗いたり、分かる部分を共有して井戸端会議みたいにするような感じ。

ただ、厄介なのは垣根…いや、壁の先に問題や厄介な存在がある場合、乗り越える問題か?あるいは放って自然浄化を待つか?とか、判断が必要だ。

もちろん、緊急な介入が必要な場合もあるかもしれない。

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なお、一回目は不思議なシーンがやたらと目に入り、幽霊はいるのか?とか、勘の良さはあるのか?とか、そういう読み方だった。

いまは、超常現象のシーンがあっても、落ち着いて居られる。

自分の中で有りと無いが同居してるからだ。

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