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2024年1月の記事一覧

1/25 『フルメタル・パニック! Family』を読んだ

衝撃の『フルメタ』新シリーズ、しかもまさかの家族小説! 宗介とかなめが結婚して子どももできて、それも二子! ほっ……へぇ~、感慨深い。『オーフェン』の第四部を初めて目にした当時の読者たちもこんな気分だったのかしら。俺がオーフェンに触れたのは四部が始まってからだったから、ここまでの感慨は得られなかった。 派手な騒ぎや陰謀が無くても(?……まあ無印長編のそれに比べればの話で)わくわくしながらすいすい読めていけるのは、宗介たちが円熟したゆえか、それとも作者の円熟か、あるいは読者たる

1/24 『殺戮にいたる病』を読んだ

タイトルだけはいつからか知っていた名作ミステリ。以前、映画の『死刑にいたる病』を観てから、そういえばタイトルの元ネタはこれだろうなと思って、書店で見かけたときに購入。実際にはさらに元ネタに『死に至る病』があるが、まあそっちは小説じゃないし…… しかし『死刑にいたる病』にあんだけ残虐な拷問描写があったんだから、オマージュ元の本作にもおんなじくらいの凄惨が待ち構えていることぐらいは想像しとくべきだった。文章とはいえブルタルな描写部分にはたいへん気が滅入り、目を細めたり、部屋を明る

1/17 『凶犬の眼』を読んだ

映画『孤狼の血』の続編『孤狼の血 LEVEL2』は今作を映画化したものではなかったが、今作のキーパーソン国光寛郎の鋭い眼光、尖った耳といった描写は、映画の鈴木亮平をほうふつとさせる。なので読んでる間はずっと鈴木亮平のイメージで読んでいった。そのお陰というのか何なのか、クライマックス近くまで果たして国光が本当に信頼のおけるヤクザなのかどうか、ハラハラしながら読んでいけた。 結果的には国光は己の仁義を貫く「善いヤクザ」だったのだが……こんな表現、最早どうかと思うを通り越してギャグ

1/15 『異修羅 Ⅲ 絶息無声禍』を読んだ

アニメも始まったということで、しばらく停まっていた原作の方を再開させた。時間をおいたことで結構忘れてる部分もあるが、そこはアニメで補っていきたい。 それで言うと早速忘れていたのをアニメで思い出させられたことが、ユノがソウジロウに付き随ってる理由だった。半ば八つ当たりとか責任転嫁のような動機でいろいろ動いてるわけだけれど、しかしこの動機って、長続きするのかね。既にふらついてきてるような兆しもあるし。そのモチベを保持し続けるのは、どんな修練を積んで最強を目指すより、あるいは難しい

1/12 『諏訪の神さまが気になるの』を読んだ

諏訪のこと、とりわけ諏訪湖などは僕も好きで、よく理由もなく訪れる……というより来てみたはいいものの特に何もすることがない、観光やアクティビティ的なものにお金を使うほどでもない、ので仕方なしに湖周りをぶらぶら歩く、といったようなことをたまにするのだが、そんな諏訪にまつわる神さまの話と言えば確かに結構気になるところではある。タイトルと気分が見事に合致して購入。 著者の方も最初から諏訪に詳しいわけではなく、いろいろ調べたり専門家に聞いたりしたものを本にしているので、初心者と同じ視点

積読リスト(2024年1月現在)

今回はこの四半期で読み終えたものと今読んでるものを書き加えてみた。◎が今読んでるもの、それより上が読んだもの。まあ読んだ本はだいたいこのnoteに感想文を書いてるんだから不要かとも思ったが、こうして一覧しておけば、たとえば積読が全然消化されてなくてもリストにないものこんだけ読んだよな、と自分を励ませる。 もっとも今四半期は結構消化したよ、積読。新刊をほとんど買わなかったということもあるが。3ヶ月で1組を消化できればわかりやすくてよい。 最近のトピックは、なんといっても念願の奨