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2020年7月の記事一覧

7/30 『FGOミステリー小説アンソロジー カルデアの事件簿 file.02』を読んだ

面白かった。 長編3本。ゲームではお馴染みのレイシフトに夢の旅路にと、こうなるともうイベントのようだ。周回要素なども盛り込まれてて遜色ない。ただ、ゲーム内の設定とちょっと違うんじゃないのかコレみたいなとこもあったが。まあそれはそれ、この作品内ではこうなのだと見れば処理できないこともない。ゲーム内の設定も、まだ明かされてないものがあったり、裏設定とかありそうなネタがあったりするから、難しいものな。

7/19 『地獄に祈れ。天に堕ちろ。 2 東凶聖餐』を読んだ

面白かった。 荒怨寺、棲蛇区、祓宿などの相変わらずの地名に加え今回は新たに東凶滅斗炉や巣怪吊など建物乗物の名前まで地獄変換されていることが明らかになり……一体何が彼らをそこまで駆り立てるのか。もっとやって欲しいが。 今回の敵は先代死神ということで、それを皮切りにこのそもそもこの地獄という世界はどういうモノなのか、生者と亡者、魂の行方などの秘密が明らかにされるのか……と思いきや、巨大暴走幽霊植物の到来によりそれどころではなくなる。というかそこを気にしてももう仕方ないような気もし

7/13 『家康、江戸を建てる』を読んだ

面白かった。 最初の1シーンこそ秀吉と家康の緊張走る一幕から始まるが、その後すぐに秀吉が死に、家康が関ヶ原の戦いに勝利することがたった2行で書かれてたりして、この作品の視点はそこではない、ということが早くも示される。江戸という土地をいかに江戸という街に仕立て上げるか、そこに挑む役人、職人たちの小説なのだった。江戸を街にするための様々な要素を、現代の物事だったり価値観もところどころ持って来て説明してくれて、分かりやすい。小説でありつつプロジェクトX的な、ヒストリア的な……「NH

7/9 『ぼくらの魔女戦記 Ⅲ 黒ミサ城脱出』を読んだ

面白かった。 昔読んだのは3部作のうちのこの3巻目だけで、内容を断片的にだが結構覚えていたり、「そういえばこんなシーンあったあった」と思い出したりする。前2巻を知らずに読んだから、何がどうなって今どういう状況なのか必死に読み解こうとしていたのかもしれない。そういうの今、やろうと思ってもなかなかできないな……。あえて途中から読むみたいなの。 主要キャラが全員黒ミサ城の中に入ってしまって、そういう意味で舞台がややせせこましくなっちゃってる感はあるものの、久美子が洗脳されて悪の女幹