映画『夜明けのすべて』みてきた
今日は、公開されたばかりの映画『夜明けのすべて』をみてきました。
原作の瀬尾まいこさんが好きで、『夜明けのすべて』も原作を読んでいてとても好きな作品です。
そして、W主演のひとり、松村北斗くんも大好きなので、ワタシ得且つとても納得感のあるキャスティングに公開前からわくわくしていました。
↓以後、ネタバレあまりないと思われる感想です。
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町の小さな会社・栗田科学を舞台に、色々な傷を持った人々が優しく共生していく姿を描いた今作。
パニック障害を患う山添くん(松村北斗くん)とPMS(月経前症候群)を患う藤沢さん(上白石萌音さん)が、少しずつお互いの助けになろうと心を近づけていく姿を中心に、家族を亡くされたグリーフケアの会に参加する人々、家族の介護の問題、小さな会社で日々を生きる仲間たち、など、様々な悩みや不安を抱えた、でも当たり前な日常の暮らしが丁寧に綴られていく。
描かれる登場人物たちはみんな優しくて、普通だ。スーパーマンのようになにもかもを解決できる人はでてこないし、ドラマティックな恋愛や成功譚もない。
でも、みんなそれぞれ少しだけ相手を思いやっていて、干渉というほどではないくらいの手助けをし合うなかで、成長、変化しながら暮らしていく。
主演の2人のさすが!としかいいようのない素晴らしい表現力、キャストの方々の日常を生きているナチュラルなキャラクターの魅力が、とにかく素敵だった。
特に主演の2人の表情のお芝居が、言葉がないシーンでもありありと体調や心境の変化を感じられ、そのため観ていてつい彼らの気持ちが伝わって微笑んでしまうほど、2人の気持ちに寄り添うことができた。
実は舞台となる会社の名前や事業内容を筆頭に、原作とは設定やモチーフが異なる部分があり、原作ファンとしては驚く部分もあり。
ただ、原作と違うというわけではなく、原作の核をしっかり表現しながらも、会社、家族、地域などの共生を描いており、映画版としてまた違った『夜明けのすべて』の世界の広がりを感じる作品であった。
また、パニック障害、PMSという誰しもなり得る病気のリアルを知ることができた点も、個人的にはとても興味深かった。
作品内に、病気のランク、というワードもでてくるが、結局ランクはあれど、みんなそれぞれに何かを調整しながら、自分なりの人生を照らそうと頑張っているのだろう。
なんだか、身の回りの人、街ゆく見知らぬ人々、公園の鳩にまで、心のなかで『それぞれに、素敵だね』と声を掛けたくなるような、温かく優しい映画だった。
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幅広い世代の方が共感できる作品だと思います。是非、気になった方は劇場でご覧下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございます(*^。^*)
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