カルチャーショックリハビリ日記その8「GOに入ってはGOに従え!」(2003)
♪エキゾチーィィ~ック、ジャパ~ン!「郷」と言う文字を見ただけでそんな歌を口ずさんでしまう私はやっぱりオバさんなのでしょうか。そんなエキゾチックなジャパンに戻って早くも8ヶ月が過ぎました。何とか就職先も見つけ(大変でしたよ…)、すっかり日本社会に溶け込んだ気になっているポル子ですが、やはり4年という月日は決して短くないものだと最近痛感しております。
When in Rome, do as the Romans do、つまり「郷に入っては郷に従え」。イギリスにいるときはイギリス人のように、そして日本にいるときは日本人のようにしなさいと。ええ、してきましたよ。ロンドンじゃ長―い地下鉄のエスカレーターでは右側に立ち、急ぐ人のために左側を空けましょう、と。でも日本じゃ逆なんですよね、左なんですよね。この前すごく疲れていたときに、右側に突っ立ってぼーっとしてたら後ろからわざとらしくオッサンがぶつかってきましたよ。イギリスだったら「エクスキューズミー」って声かけてくれてたような。まあええわい。どうせ私が悪いんです。
そうそう、デパートなどで自動ドアじゃないところでイギリス紳士(または淑女)が次の私のために扉を押さえて待っていてくれたときはそりゃもう感激しましたよ。これは美しい慣習だ、私も是非日本で実行しよう!と思い、行動に移したところ…おいおい、何でアタシの腕の下くぐって入ってくるんだよ(または出て行くんだよ)! 背が高いから仕方ないのか… それ以来私は後ろを確認してよほど近くに人がいない限りはドアからは手を放すようにしています。待っているのも日本ではちょっと滑稽に映りますし。それでもやっぱり鼻先でドアをバタン!とやられたら今だって腹立ちますわ。
それから自転車!イギリスでは車道を走らねばならないので、自転車派の方はヘルメット、マスクをつけ、いつも真剣な面持ちで必死に漕いでおられました。しかし、それが時として我々バス派をイライラさせることも度々…バスの前に自転車がいると進めないのです…どう考えてもスピードはバスの方が速い。バスの2階から見てると轢いちゃうんじゃないかとドキドキしていたものです。
日本の皆さんはリラックスした面持ちで、思いっきり歩道を自転車で走ってらっしゃる。実は私も昔そうしてました。車怖かったし… しかしアレって歩行者には危険極まりないですね。ベルを鳴らして警告してくれるならまだしも、音もなく後ろからスルリと私の脇を駆け抜けていく。アレは怖い! おまけにケータイのメール打ちながら片手運転してる奴らを見ると「車輪に横から傘でも突っ込んだろか」という気持ちになります。スミマセン、言葉が過ぎました。それだけ危険なのだということを言いたかっただけなのですが…
まだまだ違いを挙げるときりがないので、今回はこの辺にしておきますが、どうしてもイギリスの味方になってしまう私… 一生直りそうもないイギリスかぶれ。
でもメール打ちながらの自転車、アレは本当に危ないよ。皆さんだってそう思いませんか?ねえ、ねえ?
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