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本当は、誰かとつながりたかった

私はわりと、ひとりで動けるし、ひとりで考えて決断できる人間だと思っていたけど、そうじゃなかった。

本当はひとりでは満ち足りていなくて、誰かとのつながりを求めていたのだ。

先日のぶんしょう舎で阿部広太郎さんの講義を聞くことで、はっきりと心に刻むことができた。


自粛をせまる世の流れに甘えて、人との関わりをないがしろにしていた

ウイルスがまん延してから、海外への渡航は制限。国内旅行も自粛ぎみで気を遣って外に出歩かなければならない日々が続いている。自由に旅行に行けなくなったことはストレスだったが、個人的にはメリットも大きいと思っていた。

・不要不急の飲み会禁止
・自宅待機命令
・在宅勤務の広まり

会社員の宿命とはいえ、毎日すし詰めになって通勤しなければならない状況どうにかならんのかと思っていたし、仕事上の付きあいでお腹いっぱいな人との飲み会は「時間・お金・精神」の三大すり減らしイベントにすぎなかったので、この状況を好都合にとらえていた。

また、時間の余白が生まれたことによって自身を見つめ直すこともできた。ライターを目指すきっかけを作れて、転職活動できて、読書ができて。

ありがたい機会であったことは間違いない。
しかし、もともとひとりの時間が好きで、楽しめることが多かった私のソロ活動を、ウイルスがさらに加速させていたことには最近まで気付かなかった。

それどころか、今までとは違う日常に意外と満足してしまい

「なんだ。人と関わらなくても平気じゃん」

とんでもない勘違いまでしていた。

ウイルスを言い訳にして、身を守るために作った固い殻に閉じこもる毎日。

あまりに殻を固くしすぎて、気付けばウィルスどころか人との関わりもおざなりにしてしまっていた。

ひとりで向き合うことが、全てではない

特に文章を書いていると、ひとりで向き合うことへの行き詰まりを感じることが多かった。
決して向き合うことが悪いわけではないが、正直なかなかしんどい。

それでも、一度作った固い殻を破る勇気がなかった私は

淋しいなんて甘えだ。自分の頭で考えて考えて、出口を見つけるしかないとずっと言い聞かせていた。

しかし

「何をしたいかより、誰としたいか、誰と夢中になりたいかが大事。
同じ気持ちを持った人と出会い、企てることができれば最高に幸せです」
(2021/4/9 ぶんしょう舎講義より引用)

阿部さんの熱量あふれる言葉を聞いた瞬間、人とのつながりを求めることはごくごく自然なことなんだと素直に受け止められるようになった。

むしろ、ずっとひとりの世界に閉じこもることで、何か大切な機会を逃しているのかもしれない。

変なところで強がったり恥じらったりしても仕方ないんだ。


ぶんしょう舎や中村さんのライターコンサルを受講するに至ったのも、文章力向上の目的を第一に掲げていた。いたつもりだった。

……本当は、言葉を通して誰かとつながりたかった部分がいちばん大きかったのかもしれないな。

狭くなっていた視野がパッと開けて、こわばっていた肩の力がストンと抜ける。

阿部さんの言葉ひとつひとつが、すっかり水分を失って固くなっていた身体と心をやさしくほぐしてくれた。

つながりを築くために

「人との出会いは、偶然ではありません。同じ選択をして、同じ志を抱くからこそ出会うのです」
(2021/4/9 ぶんしょう舎講義より引用)

阿部さんは、人とつながり合うことで素敵な企画を生み出し、そこで培った信頼関係を糧に、さらに素晴らしいものを世に送り出している。まるでひとつの幹から無数に枝葉を伸ばしていくような行動をされていた。
動く量がまず違う……圧倒された。

阿部さんの行動力をすぐに真似できるわけではないが、ただただ好きなことを楽しんだり、素敵な文章を共有しあえたり、いいねぇ!と笑い合える関係は本当に憧れる。

そんなつながりを築いていくにはどうしたら良いのか。様々なコミュニティに積極的に顔を出すのも有効な方法ではあるが、もっと「私がどういう人間なのか」輪郭をはっきりさせるべきだと考えた。

特に、直接顔を合わせないSNSの場では、より明確な人となりが分からないと正直関わりづらいと思ったからだ。

まずは引き続き日々感じたこと、実現したいこと、何でもいいからnoteに表現し続ける。滞らせない。
さらに、今後は机に向かう時間以上にもっと人と関わることを前提に動いていく。相対して心が触れ合うような機会を大切にしていきたい。

日々の積み重ねが「自分」をよりかたどってくれることを信じていこう。

ただ待ってるだけ、いいねをこっそり送るだけでは日常は変わらないのだ。

・・・・・

なんかいいな、と心がおどる場所に一歩足を踏み入れる勇気は付いた。そこからもう一歩勇気をしぼって踏み出していきたい。

同じ景色を見据えていけるような関係が築けるように、どこかで手を取り合えるチャンスが掴める存在になれるように歩み続けたいと思った。

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