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おためし別居中の妻の日記 [#21]ひとりの虚しさをどうとるかは自分次第

セフレくんが
終電前に帰って行った。

この間来たときは
泊まってもいいと思ってたのに〜
とか言ってたから

今日はいよいよ
初お泊りかな?と思って
ひとりドキドキしてたのに

シミュレーションも
たくさんしてたのに

あっさり帰って行った。

ベットでハグされながら
小さな声で
「行っちゃうの?」って
めずらしく甘えてみた。

それに対しては無言だった。

帰り道も、
いつも私から話をふるけど
試しに黙ってみた。

ほとんど無言になった。

もっと興味があったら
色々話題あるよなぁ。
色々聞くよなぁ。

でも私もセフレくんの
プライベートをあまり細かく
追求できないのと同じで
言葉を選んでいたりするのかな。

駅前で解散して
姿が見えなくなるまで
3回振り返ってくれて
3回ばいばいと手を振った。

ひとり

遠くに光る
スカイツリーを見ながら
家路についた。

あぁ、ひとりだなぁ

そう思った。

さみしくなった。

ううん、
男なんてさ、
女を天使だと思ってるらしくて
楽屋の姿を見たら
げんなりしちゃうんだって。
ひどいよねぇ

ならお泊りなんて
しなくて良かったじゃん。

それに
その場の雰囲気に流されて
お泊りしちゃうより、

名残惜しく解散したほうが
魅力的って言うじゃない。

だから、今ひとりなのを
さみしいと受け取るか
オッケーと受け取るかは
私しだいなんだよ。

そうやって
本で読んだ知識を思い出しながら
気を紛らわして帰った。

うるせー

理屈ならべたって
さみしいと思ったもんは
さみしいんだよ

ほんとに愛があったら
もっと一緒にいたくて
迷いなく泊まるだろう

やっぱりセフレは
あくまでセフレなんだよ
間違えるな

だんなが恋しいと思った。

こんなんで良いのか?

ひとりで生きることなんて
私にできるのか?

不安になって、
不安な気持ちを外に出したくて
ここに書いた。

来週だんなと会う。

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