見出し画像

怪我をしないためには可動範囲を広げればいいというわけではありません。

怪我をしないために身体の可動範囲を広げようとしている方は多いのではないでしょうか?

結論から言うと、可動範囲が狭いからといって必ずしも怪我をするわけではありません。

大事なことは自分の持っている可動範囲を思い通りにコントロールできるかどうかです。


狭い範囲でも、ちゃんとコントロールしてその範囲の中で使っているのであれば怪我をする可能性は低いと思います。ただし、その狭い範囲の中でコントロールされていればの話です。そして、その競技に必要な可動範囲を持っていることが必要です。

もし、不足しているのであれば、必要な可動範囲まで広げていくか、パフォーマンスを下げてでも動き方を制限する必要があります。

動き方の制限の仕方はいろいろあると思いますが、一つは競技のポジションを変えることです。野球のキャッチャーで正しくしゃがむことができないのであれば、しゃがめるための股関節の可動範囲を獲得するまでは外野手をするのも一つの手です。

二つ目は、パフォーマンスは落ちることになるとしてもしゃがみ方を変えるです。

それらをせずして、プレーを続ければ、怪我につながるでしょう。


身体の可動範囲が広い方がいいと思われがちですが、必ずしもそういうわけではありません。


実は、元々可動範囲が広い人の方が怪我をしやすかったりします。なぜなら、コントロールしなければならない範囲が広いからです。もちろん、可動範囲が広いことが悪いわけではありません。広い可動域をコントロールできていれば、狭い可動域の人よりもパフォーマンスが高くなる可能性は高いです。

繰り返しになりますが、大事なことは自分の持ってる可動範囲を力が抜けることなく、思い通りにコントロールして全可動範囲を動かせることです。

怪我をしたり、同じ部位ばかり張りが強くなるような人は自分の可動範囲をコントロールできていません。

コントロールできていないと判断するポイント

  • 他の人に動かしてもらって動く範囲よりも自分の力で動かせる範囲が狭い。

  • グッと身体を固めるように力を入れてしまう。首まわりに過剰に力が入り、肩がすくまってしまう。胸やみぞおちあたりに力を入れすぎて固めてしまう。

  • 一定のスピードで動かすことができない。なめらかでなく、カクカクした動きになる。または、その部位の重さに負けて、バタンと倒れるように速く動いてしまう。

  • 関節において、動く側を変えることができない。例えば、股関節において骨盤を動かさずに大腿骨(太もも)を動かせるが、大腿骨(太もも)を動かさずに骨盤を動かすことができない。どういうことかよくわからない方はこちらの記事も読んでみてください。↓↓↓


このような現象がみられていれば、自分の身体を思い通りにコントロールできていないです。その場合、可動範囲を広げることを目的とした静的なストレッチだけでなく、コントロールできるようになることを目的としたトレーニングが必要です。

コントロールがよくなるということは、関節の動きが正しくなるということなので、結果的に可動範囲も広がっていくことが多いです。


コントロールをよくするためのトレーニング例

これらは適切に腹圧をかけ骨盤や背骨をコントロールしながら股関節を動かしていくトレーニングになります。うまくできない人は股関節でなく、腰の部分が過剰に動いてしまうため、怪我につながります。


身体がかたい(可動範囲が狭い)や柔らかい(可動範囲が広い)ということだけでなく、コントロールできているか?ということを是非チェックしてみてくださいね。


よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポート費は活動費に使わせていただきます。