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【体験談】初めての大学講義プレゼン

あなたは人前でプレゼンテーションするのは得意ですか?

この問いに対して、「はい得意です!」

と堂々と答えられる人はとても素晴らしいです。その人は一生食いっぱぐれないでしょう。

本題に入る前に、私の過去の失敗経験からくる根深いコミュニケーションコンプレックスについてお伝えします。

私は幼い頃から人前で赤面する引っ込み思案でとっても内気な性格でした。

小学生の頃の人気者といえば、教室の前でみんなを笑わせる元気なタイプ
ですが、私はそれと真逆で、いつも後ろの席で元気な人気者をうらやましく思ってました。

こんな内気な小学生時代でしたが、高学年になると、何故か4年生、5年生、6年生の3年連続で学級委員長になってしまい、毎日教室の前に立って話をしなければならない役割を与えられていました。

しかし、結局いつまでたっても上手く学級をまとめられず、これが大きな
トラウマとなってしまい、人前で話す苦手意識は根深いものになりました。

大学3年生の就職活動の時期には、相変わらず人とのコミュニケーションにコンプレックスがあったので、会社員や営業マンは避けたいと思っていたにも関わらず、楽しそうなイメージがあった旅行会社へ、安易に営業職として入社してしまいました。

今思えば、これがいばらの道となった人生の入り口でした。。。

コミュニケーション下手な人が、形の無い旅行の企画から営業まわりや、
プレゼンテーションや、添乗業務等々をやりこなさなければならないわけだから、当然手痛い失敗経験を積み重ねるわけです。

七転八倒を繰り返し、気づけば勤続34年になりました。

毎日辞めたい、逃げたい気持ちをこらえながら、我ながらよくここまで続けてこられたもんだと感心してます。もちろん周りのサポートや家族の支えのおかげです。
しかし、何事も長続きしない私がここまでたどり着いた事に関しては、何か運命的なものを感じています。

これほど長い年月で経験を積んでも、コミュニケーション上手になれないのは向いていないのかと考えました。

コミュ力が勝負の旅行業界で出世するタイプは、決まって饒舌で、コミュニケーション上手な人が多いです。
なので彼らにどうしたらプレゼンテーションが上手くなるかと聞いたりもしましたが、決まって場数だと答えます。

確かにこれも重要な要素だと思います。
しかし、私の場合は場数を増やしてもプレゼンテーションが得意にならず、相変わらず苦手なままでしたので、結局私は向いていないのだと諦めていました。

こんな私が、いきない自治体に出向を命じられ、地域創生を担当する事になり、職員や地域の様々な関係者に対してプレゼンテーションやファシリテーションを行う機会が多くなる立場になってしまいました。

さらに、まだ仕事の内容がよく理解していないタイミングで、大学出張講義の設計する任務を与えられてしまいました。。。


あなたは いきなり慣れない分野で1から資料づくりやプレゼンテーションを依頼されたら、どう思いますか?

「無理な依頼はきっぱりと断る!」と答える方もいるかもしれません。

私は若い新人ではないので変なプライドもあって、快諾してしまいました。

快諾する一方で本音は、「やばい!今回はさすがにピンチ。しっかり準備しないと失敗して大恥こいて、関係者に迷惑をかけるぞ!マジでやばい!」

と大きな危機感を感じてました。

そして、私はついに、これからはプレゼンテーションを中心としたコミュニケーション術をちゃんと勉強しようと決心しました!

ノウハウ本を読むだけでなく、今回は覚悟を決めてオンライン講座の受講も開始しました。

仕事の実務的には大学側との打合せからはじまり、どんな内容の講義にしたいのか何度もヒアリングを行いました。そして自治体の課題を探り、テーマを決定しました。

このテーマに沿った専門分野の話については、担当職員と連携するものの、講義全体のプログラムを組み立てました。

職員の協力をお願いした結果、私は講座の冒頭で、学生に趣旨説明のオリエンテーション含めたプレゼンを40分程度行う割り当てになりましたので、準備に割ける時間があまりありませんでしたが、なんとか資料をパワーポイントで作成するに至りました。

その資料も、急遽オンライン講座の先生に個別指導を依頼し、資料の手直しやスライドの見せ方や、プレゼンテーションでの話し方のコツ等々、とても役立つアドバイスをたくさん頂くことができました。

そして、いよいよプレゼンテーションの当日を迎えました。

直前は緊張してきましたが、プロの先生の指導を受けたおかげで、いつものような大きな緊張をすることはなく、無難にやりきることが出来ました。

1日目の講義も無事終わった後、職員から「プレゼンテーションがとても良かったけど、何かトレーニングでも受けてるんですか?」と聞かれたことは驚きました。

内心はとても嬉しかったです。
しかし私はとっさに「私はとにかく失敗の場数が多いだけです(笑)」と
答えてしまいました。

では、プロの先生からどんな指導を受けたのか、そのポイントを簡単に
お伝えします。

一言で言えば、緊張しないで聞き手を巻き込むプレゼンテーションのノウハウです。

このポイントをおさえるだけで、あなたのプレゼンテーションも良くなるはずです。

1.プレゼンテーションの語源はプレゼント。
  相手にプレゼントを届けるつもりで話す。ベクトルを相手に向けて
  自分を良く見せようと思わない。聞き手は敵ではない。仲間と思う。

2.話し方の間をしっかりとること。
  え~、あの~などは全て、間に変える。そして沈黙を恐れない。
  
3.ボディランゲージを入れる。
  手はおへその上あたりで、広げる時はゆっくり大きく、体の外に出す。

4.自己紹介で失敗談も含めた自己開示をする。
  そして表情豊かに喜怒哀楽をはっきり見せる。

5.聞き手が簡単に答えられる質問を投げかけ、手を挙げてもらう。
  これにより双方向コミュニケーションが出来て緊張をほぐせる。
  また、聞き手の理解度チェックにも役立つ。

6.質問の回答への共感をしっかりと行う。
  聞き手との信頼関係をつくりができる。けっして置き去りにしない。

7.大事な箇所はゆっくり話してメリハリをつける。

8.話し方の語尾は丁寧に。棚に置くようにきちんと言い切る。

9.なるべく短文で話すと聞きやすく、分かりやすい話し方になる。

10.スピーチの最後に主題を繰り返すと印象に残りやすい。
  最後に、まとめのページでおさらいとして繰り返す。

11.スライドの文字は、キーワードを強弱をつけて書き、
  そのキーワードを見ながら話す。話す時は聞き手をしっかり見る。
 (文章を覚えようとしない)

12.構成を分けて1,2,3のように番号を振って伝える。
   「2つ(3つ)あります」等。

以上のような話し方のポイントに加え、スライドページ構成についても
アドバイスをもらい、いつもより緊張せず、珍しく堂々と話せたような
気がしました。

もっとしっかり勉強して、人前で話することを楽しめて、堂々と大きな
熱量で様々なプレゼンテーションが上手に出来るようになりたいものです。


私は東京コミュ塾で学んでます😊

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