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エリザベス・キューブラー・ロス『死、それは成長の最終段階』「結び」(人は孤独ではない)

心安らかであるためには、
歴史的感覚を持つ必要がある。

それは、
自分が過去の営みの一部であり、
また、
未来を構成するものの一部でもある
という感覚である。

このような歴史の流れのなかで、
何かに包まれているという
感覚があれば、
人は孤独ではない。

また、
現代にはびこる切迫感を
遠巻きに
眺められるようにもなる。

つまらないことに
大切な時間を費やしてはならない。

時間を大切にすれば、
日々
新しい成長や
洞察、
目覚めが
もたらされるだろう。

だが、
その成長を
利己的に利用してはならない。
将来に来たるべきもののために
利用するのだ。

一日たりとも
新たな理解を積み重ねることなく
過ごしてはならない。

一日一日を
成長という道の標石にするのだ。

目的に到達するまで
歩を休ませてはならない。

しかし、
これだけは忘れてはならない。

着実に歩んでいくためには、
急いではならない。

ゆっくりと進み、
エネルギーを浪費することのないように。

そして最後に言いたい。

目の前の切迫感に惑わされて、
自分の永遠のビジョンを
どうか見失わないでほしい・・・・・・。


歴史的感覚とは

自分が過去から繋がっている存在であるということ

そして

未来へ繋げていく存在であるということ

を意識して理解する感覚ということだ。


自分の存在が

連続した歴史的存在の一部であると

自覚することができるのならば

人は孤独を感じることはなくなる。


そして

歴史の連続する時空を感じることで

渦巻く切迫感からも

逃れることができるという。


与えられた時間を大切に使うためにも

日々の中で

新たな発見ができるように

アンテナを張っておくことが必要だという。


そして

自分がたゆみなく成長できるように

努めることが必要だ。


その成長を利己的に利用することなく

将来のために

有効活用することが

大切なのだ。


毎日の歩みを止めることなく

着実に歩むことが

重要だ。


けれども

決して急いではならない。


エネルギーを浪費することなく

目的を見失うことなく

歩むことが

大切なのだ。


本当に大切なもの

本当に重要なこと

本物であること

のためには


自分自身で考え

判断し

行動すること


流されることなく

軸を見失わずに

歩くこと

着実に歩くこと


それが

成長の最終段階


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