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映画『めがね』のドイツ語の詩

「何が自由が知っている

道は真っ直ぐ歩きなさい

深い海には近づかないで


そんなあなたの言葉を置いてきた


月はどんな道にも光を注ぐ

暗闇に泳ぐ魚たちは宝石のよう

ぐうぜんニンゲンと呼ばれてここにいる私


何を恐れていたのか

何と戦っていたのか


そろそろ持ちきれなくなった荷物をおろす頃


もっとチカラを

やさしくなるためのチカラを


何が自由か知っている

何が自由か知っている」


映画の中で「ヨモギ」がドイツ語で暗唱した詩


自由とは、自分で歩く道を決めるということ。

自由とは、危険な深い海の中にも近づいていくということ。

危険なことに巻き込まれないようにという

あなたの心配する言葉を置いてきた。


月は

それぞれが選択したどんな道にも平等に

光を注ぎ

道を照らしてくれる。


近づかないようにと言っていた

深い海の暗闇に泳いでいる魚たちは

宝石のようにキラキラと揺らめいて輝いて見える。

危険なことを冒険して見つけることができる

宝石のような出会い。


偶然にも

自分は人間として生まれてきただけに過ぎない

この命。


それなのに、何を恐れていたのか。

何と戦っていたのか。


生きているだけで素晴らしいことなのに。

何を恐れているのか。

何を気にして戦うのか。


そんな重荷をそろそろ降ろしてもいい時が来た。


もっとチカラが欲しいのだ。

自分と他人に優しくなる力が欲しい。


何が自由かを知っている。

恐れることなく

怯えることなく

自分で選んだ道を自由に進むこと。

偶然手に入れた人間としての命を全うすること。

宝石のような経験を手に入れる自由を持つこと。


そんな

素敵な詩








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