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曽野綾子 懐疑心

懐疑心がない人は、

ますます自分が

本当にいい人間だと思い込み、


懐疑心に満ちた人は

部分的に

嘘ばかりついていなければならないので、

多分

胃潰瘍になる。


物事が見えないので

健康な人と、


物事が見えるので

病気になっている人だけが増える。
『流行としての世紀末』

物事に対して

多くの視点から見るようになると

物事には

多くの捉え方があると

想像し

理解できるようになる。


すると

物事において

一面的な捉え方には

ならないようになる。


そうなると

いいことに中にも

悪いことがあり


悪く見えるようなことに中にも

いいことが見えるようになる。


表裏一体


懐疑心を持つことは

人間を深くする。


人間が深くなると

それに合わせて

苦悩がある。


深さと苦悩はセットなのだ。


どちらが幸せなのか。

分からなくなる。


けれども

その苦悩の中に

自分の自由な選択の決断が

ある時には


その苦悩の中にも

幸せや自由と呼べるものを

見つけることができるようになる。


その中で

いかに生きるのか。


そのことが

いつも問われているのだ。

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