メソッド演技

 どうも私の好きな役者が自身のブログにドラマでの役作りとして寝食をギリギリまで制限していたらしく(会員制のブログに書いていたようで、私は見れていない)、ふいにこの動画を思い出した。

 

 テロップで「実体験で経験した"感情の記憶”を呼び起こして役柄に当てはめてよりリアルで自然な表現を行う」って出てきますが、メソッド演技は所謂「憑依型」で、「役その人になること」だと私は解釈しました。
 私は演劇に明るくないですが、よく役作りとして「泣く芝居の時に今までの人生で悲しい事を思い出す」という話は聞いた事がある。

 冒頭の役作りのために寝食を制限したという役者の話に戻ります。放送後のTwitterをみると、「そこまで役作りしただけあって心に響いたよ」的な意見や努力を労る声もありましたが、私は心身の健康面が不安になりました。いくら仕事のためとは言え、そこまでする必要はあるのでしょうか。
 彼は、所謂アイドルとされる人。たとえアイドルの仕事が求められた事に応えることだとしても、上記の話を美談として消化する事は甚だ疑問です。

 動画の中で指摘されているのが、
 ●そもそも自分の感情を作為的に操ろうとしたり、「違う人間になろう」とすること自体が不自然な行為であり、身体だけではなく精神的に大きな負担になるという事。
 ●こうした状態を連続的に行うと、動画で取り上げられているアン・ハッシュのように、心身のバランスを崩すだけでは済まない場合もあるということ。

 このメソッド演技の対になるのがイェール方式。動画で言われている事を私なりに意訳しますと、イェール方式とは「発声や表情の作り方などを学んで、どうすればそのように見えるのか」という点で演技する方法。つまり役になりきる訳ではないわけですね。
 日本でもこの方法が主流になればいいなと思いますが…実際どうなんでしょう。多分演劇畑の人はイェール方式だと思いますが、それ以外(アイドル等)の人は違うような気もして。

 また、昨日ちょこっとつぶやいたけど、「危険」と呼ばれる暑さの中タートルネックで撮影している人もいますが、何とかならないのでしょうか。
 数年前までなら夏にタートルネックで撮影しても我慢出来ていたのかも知れない。けれど、40度近くまで上がる昨今は流石に冬の衣装での夏の撮影は
考え直した方が良いと思います。現にニュースで「外出は出来るだけ控えて下さい」と言われる時もある訳ですし。
 今までは多少の無理も「しょうがない」で済ませていたことも済まなくなっているとひしひし感じます。
 
 取り敢えず身も心も削って役作りをした彼やタートルネックで撮影に挑んでいる彼がどうか今後も心身共に健康に活躍出来ますように。
 
 皆様もどうかお元気でこの夏をお過ごし下さい。それでは。


 望月香夜


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