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【書く習慣チャレンジ】好きなことをするためのちょうどいい距離感

書く習慣チャレンジNo8

テーマ:最近怒ったこと。

最近、怒ることがほとんどない。
だから、自分が怒らずに、好きな仕事をできる距離感について書こうかな。

怒りと距離感

2年前まで、私は毎日怒っていた。仕事で怒らない日の方が少なかった。

福祉の仕事をしていると、クライアントとその所属する機関との間に介入することが多い。
そのとき大事になるのが、個人が抱える障害や問題に対して前提になる捉え方。福祉の前提として「障害は作られるもの」「障害や問題はその人の持ち物ではない」という概念がある。これは、障害や問題は、個人と社会の摩擦によって生じるという考え方。
例えば、メガネとコンタクトがないと生きていけない人は多いだろう。

もしも世の中にメガネとコンタクトレンズがなかったら?

途端に、今の倍以上の視覚障がい者が世の中に生まれるはずだ。

これと同じように、ほとんどの障害や問題はその人が暮らす社会や周りの人との間に生まれる。相性もあるし、理解不足もある。メガネみたいに画期的なツールやサポートがあれば、解消することもあり得る。

そこに介入してお互いに歩み寄れるようにサポートするのが福祉だと思っている。
ツールの開発や、サポートを生むためには、理解が欠かせない。
外野から批判しても、頑なになるだけ。仲間にならないと中から方向性は動かせない。
だから福祉の仕事をする人は、見えるところで怒っちゃいけないと私は思っている。

だけど、冒頭に書いたように私は毎日怒っていた。
目の前にいる人が辛いを思いをしているのを見て、自分の辛さが怒りに変わっていたんだと思う。
怒ってしまって、注意されることも多かった。だんだん「もう怒りたくない」と思うようになった。でも、目の前には辛い思いをしている人がいる。目を逸らすことしかできなくて、あきらめていく自分が嫌だった。
怒りとは別に問題意識を持ち続けることが、私にはできなかった。

距離感

そんな感じで数年働いた後。夫の転職で引っ越した。
「怒る」か「あきらめる」かの二択にハマった悪循環を変える、いいチャンスだと思った。
そうして選んだのは、やることは今までと同じだけど、現場と距離を取れる仕事。
現場と距離を取れば、当事者が苦しんでいる姿を目の当たりになくていい。当事者の方が相談に来てくれて、関係する人に聞き取りもして、現状は把握できる。情報として分かっているのと、実際に目の前にいるのは全然違う。

その結果として、現状が情報となることで冷静に見られるようになった。冷静になれば、それぞれの立場が分かる。問題意識は持ちながら怒らずにいられるようになった。

思いは変わらなくても

「苦しんでいる人の力になりたい」
その思いは変わらない。

だけどやっぱり、怒らないって快適だ。
怒ることは自律神経に悪いらしいと聞いた。仕事にとってだけじゃなく、自分のためにも「怒りたくない」という気持ちはどんどん強くなる。

結局、怒って解決することは少ない。むしろ遠回りに対処した方が、いい結果になることもある。怒るという手段を取るのがバカバカしくなった。

そもそも、私にはやりたいことがたくさんある。そして、エネルギーは有限だ。だからこそ、怒る方にエネルギーを尽くすの、勿体ない!とも思うようになった。

距離をとって、幅を広げたっていいじゃない

それに、苦しんでいる人の力になる方法は、福祉だけじゃないから。
福祉は、受け取るタイミングを選びにくい。受けるための条件もあるし、受け取るならある程度沿ってもらうルールもある。
だから今は、WEB業界のことを学んでいる。WEBのコンテンツのいいところは、選択権が圧倒的に読者側にあること。受け取ってくれる人みんなと直接触れ合うことは少ない。それでも、コンテンツに救われる人がいる。

私は怒らずに済むし、受け取る人も自分にちょうどいいタイミングで受け取れる。お互い、WINーWINだ。

しんどくない距離で人を支えればいい

「苦しんでいる人の力になりたい」そう思う人は多いだろう。これから志す人もいるかもしれない。

人の力になるためには、その人の苦しみを知る必要がある。他人の苦しみを目の当たりにするのは、想像以上に苦しい。消耗する。

どんな人にも、人を助ける力はある。だけど、それを最大限に発揮する距離感は、個人によって違う。真横にいるのが合う人もいれば、遠くから届けるのが合う人もいる。

だから、私たちは、自分にとっていい距離感を探そう。
それが、持っている力でたくさんの人を助けるために大事なことだから。

ちょうどいい距離から、私のやり方で

今の仕事に変わってから、ほとんど怒らない。
だけど、力になれているクライアントはいる。(依頼が継続しているので、そう思いたい)

怒らなくなったことで、情熱を失ってしまったんじゃないかと不安になったときもあった。でも仕事は続けられているし、今の立ち位置でできることがある。気持ちがなくなった訳じゃない。

ちょうどいい距離から私のやり方で、私は人の力になる。

これからもきっと変わっていく。変わる度に失う寂しさ、無くしてしまった不安を感じるんだろう。
だけど、それでいい。
その度に、ちょうどいい感じを知っていくんだし、失う代わりにいい感じになっていくから。

怒らずしんどくならず、好きなことをできる。
そんなちょうどいい感じ探し、一緒に頑張りましょ〜


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