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褒め上手と受け取り上手

私が憧れるもの、褒め上手と受け取り上手。
これらは一見”与える方”と”貰う方”っぽくあるが、”貰う方”と”与える方”にもなりうると思っている。

私の中でこういう理解になったのには理由がある。それらは過去に記してあるのでこちらを見てほしい。

私の姉は褒め上手で、たとえばその人の服装とか持ち物とか、とにかくさらっと褒めてしまう。
初めてそれを見たときの衝撃ったら。

姉が褒めたことをきっかけにそれにまつわる話で盛り上がることもある。褒められた方も、褒めた方も嬉しそうで、楽しそうに話す彼らはなんだかキラキラして見えた。

ああ、こんな風に言えたら、受け取れたら、素敵だな。

そう思った私は人の素敵だなと思うところを伝えようとしたことがある。

素敵だなと思うところを見つけて、さらっと褒めようとした。褒めようとしたのだが、なんだか心臓がバクバクしてうまく言葉を話せない。あれ?これってどう言えば伝わるのかな?上手くさらっと褒めるってどうやるんだろう?

結局その場ではぎこちなくいいなと思った気持ちを伝えることしかできなかった。いや、伝わったのかどうかも怪しい。それに、受け取ってくれる人ばかりではなくて、「いやいや、大したことじゃなくて・・・」と謙遜だけさせてしまったりすることもある。

そこで私は知る。

褒めるって、難しいんだ・・・!!

あまりにも姉がさらっと褒めるもんだから自分にもできるかもしれないと思ったが、これは練習が必要かもしれない。

そもそも、姉は割と直感で喋るタイプ(たぶん)、私は考えて喋るタイプ。もちろんそうじゃないこともたくさんあるけれど、素敵だ!と思って、そのまま素直にその気持ちを言葉にできるのと、素敵だ!と思って、そのまま、”えっとあっと、どうやって言おうかな・・・いきなり言って変に思われないかな・・・”と考えてから一生懸命言葉にするのとでは、伝わり方が全然違うような気がする。

そんなこんなで、私はさらっと誰かを、何かを褒められる、”褒め上手”に憧れている。


受け取ること。これも思ったより難しい。

過去の私がこんなふうに書いていたけれど、

今もまだ上手くはなっていない。

きっと褒めた方とかお礼をした方って、受け取って欲しい。
私だってそうで、誰かに何かを贈る時は受け取って欲しいと思う。

でも、いざ何かが自分の目の前に来たとき、ちゃんと受け取るってなかなか私にとっては難しくて、
「いやいや、そんなことないよ」とか
「大したことしてないよ」などと、ついつい「いやいや」が前に出る。
そうなると「いやいや、いやいやじゃなくて・・・」と「いやいや」の大行進だ。はぁ〜受け取るってムズカシー・・・

それでも、以前よりは「ありがとう」と受け取れるようになってきたような気がする。誰かの言葉や好意を「ありがとう」と受け取れたら、きっと贈ってくれた相手にも受け取ったことが伝わるはずだ。
なんだかLINEの既読通知みたいだな。相手が読んだら既読の文字が現れる、あの機能のように、受け取って貰えたことに対する安堵がある、きっと。

そんなこんなで、私は誰かの言葉をちゃんと受け取れる、”受け取り上手”に憧れる。

この憧れが自分のものになったら、もしかしたら私の思う”素敵な大人”に一歩近づけるのかもしれない。

えりぴ

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