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秋だから

秋だからかぼちゃを食べた。

秋・・・というか10月になんだかかぼちゃが食べたくなるのは、ハロウィンがある月だからだろうか。
数年前にはかぼちゃウィークと称して毎日何かしらでかぼちゃを食べるというイベント的な期間もあった。
もちろん自宅内でのひっそりとしたイベントで、せいぜいSNSに上げるだけ、というような自分たちがちょっと楽しいだけのイベント。
パン屋さんでかぼちゃのパンを買ってみたり、かぼちゃプリンを作ってみたり、丸ごとかぼちゃグラタンに挑戦してみたり・・・最終的にはちょっとかぼちゃに飽きてくるくらいかぼちゃを食べていた。
(それはほんとに楽しかったのか?)

かぼちゃに飽きたこともあってか、ひっそりとしたあのイベントはひっそりとフェードアウト。
それでもなんとなく秋にはかぼちゃが食べたくなって、毎日とまではいかずとも、いまだに秋によく食べる食べ物のうちのひとつだ。

そんな中で。

栗マロンかぼちゃという甘みの強いかぼちゃを切っていたときのこと。
(そう、あの日そらめしたあのかぼちゃ↓)

4分の1サイズのかぼちゃ、一気に食べられないからとタネとワタを取り除いていた私。かぼちゃの中心部にあたるワタとは違ってしっかりした部分を発見する。

たまについてる4分の1かぼちゃのこの部分

”ここ、捨てちゃうのもったいないな・・・”
そう思った私は母に提案し、その部分も焼いてみることにした。

はてさてそうして焼き上がり、いただきますと手を合わせた夕飯の席。
一口食べた母がすぐさまこう言うのだ。

「にがっ!!!」

違うおかずを頬張っていた私は
「えっ、かぼちゃ??」
と尋ね、慌てて水を流し込む母を横目にかぼちゃのあの部分を口に放り込む。

「にがっ!!!」

ワタと違ってしっかりしていたから、ここも実なのだろうとてっきり思い込んでいたけれど、その部分もしっかりワタだったらしい。
たしかに焼かれてフニャリとしたその様子は、普段食べ慣れているかぼちゃの姿とは違っていた。違っていたけど、こうも苦いとは・・・!!

結局、ゴクゴクと水を飲みながら、
「植物の生存本能的に、タネの周りは苦くして食べられないようにしているのかもね・・・!」
と勝手に導き出した結論(推測)に二人して頷いた。

そういうわけで。
みなさん、かぼちゃの中心部にはご注意を。

えりぴ
(食欲の秋、食いしん坊の受難。)

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