ソフトウェアエンジニアの年収事情
はじめに
この記事では、IT業界に従事して約7年が経過した私の年収事情を赤裸々に記載していきます。
記事執筆の動機については、以下のような記事をネットで見たり、人から聞いたりした為です。
ITは高年収で安定しているんでしょ?
引く手数多で収入も多いんでしょ?
需要が高くて強く交渉できるんでしょ?
私は現年収を他の仕事で得られなかったと思っているのですが、これらはYesともNoとも言えない微妙な感触を持っています...
それでは始めます。
お楽しみいただけますと幸いです。
現年収について
現在の年収は残業平均30h込みで560万円です。
28歳・高卒・エンジニア6年目の正社員と考えた時に、高いと思うか低いと思うか人により分かれるラインかと思います。
ただし、ITエンジニアは年齢や学歴によらず、その人の持つスキルや経験により収入が乱高下します。
上記はあくまで、平均的に経験を積んできた、普通の会社員エンジニアの収入とお考えください。
この年収を得るのに必要なスキル
こちらも私のケースです。あくまで一例です。
総じて、個々の技術力よりもチーム開発のイロハを理解しているか否かがカギと思います。
太字は、そのために必要かつ働き方によらず必要になるだろうと思ったものを挙げています。
プログラミングスキルなど
得意な言語での実装を単独でこなせる
使用経験のない言語でも比較的早期(最長1ヶ月ぐらい)に独り立ちできる
経験が浅いメンバーのコードレビューができる
得意な言語の著名なライブラリ・フレームワークを利用・選定できる
クラウド・オンプレミス等のインフラに合わせたプログラムを書ける
コミュニケーションスキル(?)
システムの一部について顧客との要件定義を主導して決定できる
チームリーダーの代役ないし、工程管理を除くメンバーマネジメントができる
上位のエンジニアと工程調整、必要なエスカレーションが無理なくできる
資料作成など
プレゼン資料を作成し、必要なプレゼンができる
Office系ソフト、mdやdrawioなど、ソフトウェアによらない資料作成ができる
周辺ソフトウェアなど
GitやDockerなどの開発のデファクトスタンダードとなっているソフトウェアを利用できる
場合により上記の設定や構築を担える
製品選定の議論に参加できる
データベーステーブル設計で、パフォーマンスをある程度意識できる
総じて言えるのは、技術1本ではやっていません。
技術一本でやっている人は
ハイスキルかつ高収入
ロースキルかつ低収入
中間だが会社が単価を高く取れない
のいずれかに該当し、1番上は本当に一握りで目指せないなと思った為です。
年収を決める要素
技術力はもちろん大切です。
さらに私のように無名・並のエンジニアでは、
どこでやっているかが同じくらい大切です。
これは単純に、多く給料を払える会社に勤めている方が有利です。
同じスキルレベルでも所属している会社により年収が300万単位とかで変わることもあります。
また、最近少なくなってきましたがまだITはピラミッド構造です。
この構造にて働く場合には、ピラミッドの上部ほどホワイト・高収入になっていきます。
過去の年収
私は上記のピラミッド構造で、6次請けからキャリアをスタートしました。
このあと6→4→2→1と転職し、ピラミッド下部から上部へと移っています。
その場合の年収例です。
1社目
最初の会社は年収280万円でした。
ボーナスなし、年収÷12が月収です。
きつかったなぁ...と思います。
この時は6次請けで、プログラミングなどもほとんどしていませんでした。コピー要員みたいな感じです。
しかし、下積み時代はこんなもんだと思います。
※現在は最低賃金のベースが上がっているのでもう少し高いはず
ちなみに、過去最高の炎上プロジェクトはこの時に経験しました。
2社目
2社目は年収350万円でした。
こちらもボーナスなし、年収÷12が月収です。
この時は4次請けで、プログラマーとして設計や実装はしていたが、顧客の前には出なかったです。
どちらかというとコーダーと呼ばれる立場でした。
後期には顧客の前にも出て、少しだけ要件定義を担っていました。
3社目
3社目は年収420万円でした。
こちらはボーナス1ヶ月ありました。
さらにこの時は2次請けでした。
ここからは要件定義〜リリースまで広い工程を担当しつつ、新卒者のコードレビューや設計レビューなども担っていました。
ただし、めちゃくちゃ残業していました。
ここへの転職ではネット上へのアウトプットを通じて、経験+個人の努力で評価してもらえるように動いていた覚えがあります。
その後、現在の職場で働いています。
終わりに
いかがでしたか?
何度も言いますが並のエンジニアかつ、動き方がやや下手くそな部類だと思いますので、
あくまで1会社員エンジニアの1つのモデルケースとして受け取っていただければ幸いです。
もう一回ぐらい転職する...かもしれませんが。
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