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「やりたいこと」にちゃんと目を向けられるようになりたい。

Instagramの投稿を始めよう!と思いたってから、はや1ヶ月。
案の定、更新が止まっている。

やっぱりね、わたし飽き性やもん。いつも3日坊主やし。
そんな気持ちが半分、“いつも続けられない自分”への苛立ちや、情けなさがふつふつと募っていた。

どうして続けられないんだろう。
そもそも、どうして“続かない”ようなものを始めたくなってしまうんだろう

そんなモヤモヤを数年前からずっと抱えていた。
考えても理由が分からなくて、結局同じ失敗の繰り返し。

“続けられない”自分の性格に嫌気がさしていたとき、この本に出会った。

末永幸歩著 『13歳からのアート思考』

この本は、アートの楽しみ方が分からない人に向けて、「どうアートと向き合うか?」を教えてくれる本だ。

でも、わたしにとっては、アートの見方だけではなく、“これまでの人生観”についての考え方を、根本からひっくり返されるような本だった。


『13歳からのアート思考』では、アートに対する考え方を、植物の部位になぞらえている。
これが結構わかりやすかったので、先に紹介させてほしい。

興味のタネ→自分の中に眠る興味、好奇心、疑問

探求の根→自分の興味にしたがった探求の過程

表現の花→そこから生まれた自分なりの答え(アートなら作品)

末永幸歩著 『13歳からのアート思考』

アートは、この「興味のタネ」から「探求の根」をぐんぐんと伸ばす過程。
そして、その先に表現の花が生まれる、ということだ。
わたしたちが美術館で見るような作品は、アートのほんの一部分なのだ。

だから、花だけきれいに作ろうとしても、いびつなものになってしまう。
自分の中にある「タネ」をみつけて、そこから「根」を育てていくことがとっても大事なのだ。


この説明をよんで、納得しつつも、「ふ〜ん」という感じだった。
どこかで、自分ごとではない、と決めつけているような。

でも、この問いかけを見たとき、頭をぶん殴られたような感覚になった。

□誰かに頼まれた「花」ばかりをつくってはいないか?

□「探求の根」を伸ばすことを途中で諦めていないか?

□自分の内側にあったはずの「興味のタネ」を放置していないか?

末永幸歩著 『13歳からのアート思考』

すぐに諦めちゃったInstagramの投稿。
これまで続かなかったいろんな習慣や、勉強。
これらは全て、“誰かに頼まれた花”だった。

ほんとは誰にも頼まれていない。
でも、「フォロワーを増やして認められたい」とか「理想的な生活をして、すごいと言われたい」とか。
そんな、周りの目ばかりを気にして、“認められたい願望”を満たすために、ただ花だけを作ろうとしていたのだ。

でも、その花の根元には、「探求の根」はもちろん、「興味のタネ」も存在しない。
地面に花だけが刺さっているような状態だ。

でも、そんなグラグラな状態で、しかも心から「やりたい!」とは思えない状態で、続けられるはずがないのだ。


この本に出会って、自分のいまの状態にやっと気がついた。

「自分らしく生きていこう!」と意気込んで頑張っていたはずなのに、結局周りの目ばかり気にしている。
ほんとうの自分の周りを、“期待されそうな自分”でガチガチに塗り固めようとしている感じだ。

でも、それってめちゃくちゃもったいない。
身の回りには「興味のタネ」がたくさん落ちているはず。
でも、それに目もくれず、ただ花を生産しようとして、枯らして…を繰り返していたのだ。


もっとシンプルに生きたい。
いろんなことで、ぐるぐる悩まずに生きたい。


そう思うのなら、“花”ではなく“タネ”に目を向けるべきだ。
すぐには結果が出ないかもしれない。
ずっと“芽”はでないままかもしれない。

それでも、“タネ”にちゃんと向き合って育てられたら、何年後もずっと楽しめるものに出会えるかもしれない


自分の心の中にはどんな“興味タネ”があるのか。
“探求の根”はどんな風に伸びていくのか。

これからのわたしにワクワクしつつ、自分に向き合って行きたいと思う。


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