幸福の最中
海の中に太陽が溶けてゆく
幸福の最中のように
ずっと浸りつづけられたら
あんたと
必ず夜はあるし必ず朝もある
気だるそうな顔にぬれた瞳
指であたたかな雫をすくう
どこまでゆくのだろう
永遠ってなに
いつか終わりが来ることは
分かりきっている
そんなシラけた手紙は燃やして
粉にしてしまっていい
あんたの血の温もりに指先がつながって
ようやく分かり合えただなんて
死んでも冗談じゃない
あんたのぬれた瞳が海に溶けた太陽みたい
波の飛沫に包まれて漂い感じるの
永遠に
それだけしかあたしは知りたくない
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